月刊シークエンス2月号 寄稿文

「スマスロ北斗の拳発表&日工組によるスマパチリリース発表を受けて、ホールは今年のゴールデンウイーク商戦をどう考えればよいのか」

春節に入るやいなや10年に1度と言われる最強寒波到来を目前にして全国的に大きな災害等へつながらない事を祈りつつこの原稿を書き始めております。

昨年の6月から6.5号機の導入が始まり7カ月、11月からスマートパチスロが導入され早や2カ月を経過したわけですが、
ゴールデンウィーク前までに設置される6.5号機は現時点で37型式、スマスロは6型式というのが現在地となっています。

1月4週目の時点ではスマートパチスロは全国でおよそ56%の店舗に導入され、設置台数比率としては全体のおよそ7%程度。
2カ月経過時点としては現状4型式のみの運用という点を見れば相応のスピード感ではないでしょうか。

この後、L HEY!エリートサラリーマン鏡、L 革命機ヴァルヴレイヴの増産分の導入を挟み、
L 北斗の拳、L ゴブリンスレイヤーの2型式が加わってのゴールデンウィークとなります。

SH@CK式e機(スマパチ)所感

今回は4月からリリースされるe機(スマパチ)について、いつも通りに主観にて語って行きたいと思う。

e機に触れる前に今のパチンコ市場の流れについて触れておきたい。
パチンコ市場は規則改正以前にMAXタイプの確率及び総量規制が行われ、後に下限ベースとRUSH継続率規制など非常に大きな規制を掛けられていた。そして、規則改正後はT1Yの規制こそあったが、ベース・継続率・時短・総量計算と非常に多くの緩和が行われ、旧規則機に依存する必要の無い遊技機リリースが叶った。それにより旧規則機撤去と共に大きな落ち込みを見せたスロットとは逆にパチンコは「エヴァ15」「Reゼロ鬼」のおかげもあり、5号機初頭以来十数年振りに業界全体の高貸遊技時間はパチンコがスロットを上回る結果となった。しかし、スロットは6.5号機リリースを皮切りに市場が一変し、更に同年11月からリリースされたL機(スマスロ)にてスロット市場は大いに盛り上がりを見せ、旧規則機撤去前と遜色ない程の市場へと成長した。勿論、スロットが盛り上がった分がそのまま業界全体の盛り上がりに繋がる訳も無く、業界全体の規模に大きな変化は無いのでスロットが減った分はパチンコが増え、スロットが増えた分はパチンコが減っている状況となっている。

月刊シークエンス新年号 掲載コラム

「2023年の展望」

2023年の初入稿となります。遅まきながら明けましておめでとうございます。
紅白歌合戦は知らない歌手ばかり… 年賀状もSNSでのやりとりへ様変わり… 歳を感じずにはいられない今日この頃でございます。

2022年の後半戦は6.5号機の登場で回胴復活の兆しが見え、待望のスマートスロットの登場に沸いた当業界。
本年はどんな展開になっていくのでしょう?という点に主眼を置いての本稿となります。

スマート式の新奇性と市場占有率

2022年の後半は6.5号機からスマスロへと移行が行われたパチスロ市場が
大きく業績を伸ばしました。

それにともなって、パチンコのハイミドルからパチスロへお客様が移動し
たことが数値の変化から読み取れます。

これは射幸性に対する移動だといえそうですが、言葉を変えれば業界全体
のパイが変わっていないことを現わしています。

客数の下がる年末ということもありますが、スマスロが出現してからも
市場の総客数が増えていないことは、やはりヘビーユーザーが主体となっ
ていることを意味します。

しかしまだスマスロの市場導入率は2%程度でしかなく、これからが本番
ということになります。

問題はこの高い射幸性遊技機の比率です。

自店舗の中における設置比率ということではなく、市場全体での設置比率
がこれ以上高まって行くことに対する不安です。

ライトユーザーがあってのヘビーユーザーという視点から考えた場合に、
パチンコもパチスロも射幸性の高いハイスペックに偏重し過ぎてしまえば
バランスを崩してしまいかねません。

2023年書き初め

明けましておめでとうございます。新宿の熊こと石川です。
旧年中は大変お世話になりました。本年も宜しくお願い致します。

さて、新年1発目の更新となりますが、たぶん、多くの業界関連サイトのコラム等の書き出しは昨年から始まったスマート遊技機に触れるところからかと思います。
そしてゴールデンウィーク前くらいまでの流れを書くのかなと。
このあたりについてはシークエンスチャンネル内で触れていますのでそちらを御覧いただけますと幸いです。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=53QboTviQRU

CR機の登場からおよそ30年経っての構造改革が始まったわけですが、2022年内にスマートパチスロを導入した(できた)のが全国でおよそ47%の店舗。
そのうち最も導入率の高かったのは富山県で県内約76%の店舗が導入済。逆に低かったのは高知県で導入率約28%程度。

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