各メーカーからのいわゆる‘忖度導入’が多い昨今、新年度ということで、
では、実際のところそういった機械を含めて導入した結果、いったいどうなっているのだろうと思い、
Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーンbが導入された2021年8月以降~2023年1月までに市場投入された251型式(含PB機)の、
“最大導入店舗数から半年後”の導入店舗数、及び、本年度導入機種は導入開始から4月初週時点の導入店舗数との比較をしてみました。
言ってみれば設置店舗残存率の試算になり、各メーカーさんの信頼度と申しましょうか。
リユースや板面交換が成される甘デジも含め、3月末週時点で導入店舗数を増やしている機械は残存率100%で試算。
再販や中古での導入が進んだ上である程度の日数をかけて最大導入店舗数となるわけですが、
抽出期間中に3型式以下の市場投入メーカーは除外した上でさてどんな結果になったかと申しますと…
残存率が最も高かったメーカーは…
抽出期間中21型式を投入してその平均の設置店残存率が95.2%の三洋。
期間中に甘デジが10型式ありますので然もありなんと言ったところではあるのですが、海系を含め設置シェアは安定しています。
次点のメーカーは…
抽出期間中7型式を投入してその平均の設置店残存率が93.9%のビスティ。
もちろんP新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮の投入がありましたので当然のところですが、甘デジも3型式とバランスの良い販売計画を垣間見られます。
3番目に設置店残存率が高いメーカーは抽出期間中22型式を投入したオリンピア平和で平均の設置店残存率は92.9%。
Pうまい棒4500~10500、Pバキの再販とルパンシリーズ4型式投入等で設置シェアを堅取といったところでしょうか。
4番目に設置店舗残存率が高いのは抽出期間中16型式を投入したサミーで平均の設置店残存率は91.2%。
「北斗」の文字がどこかに入る5型式が目に付きますが、枠が銀座だったりサミーだったりで、統一性がでれば販売台数は多少でも伸びるのでは…
これが上位4メーカー。総じて言えるのは、この上位4メーカーに於いては、抽出期間中に市場投入された遊技機で
半年後に設置店舗数が半減する様な機械はありませんでした。
買い取り、リユース、板面交換、新台導入、店舗廃業等々、色々な要因があって設置店舗数は増減するわけですが、バラエティコーナーや低玉貸しコーナーからも半年後には撤去され中古流通網にも乗らずに廃棄される遊技機が多数あるのは事実…
今回は半年後の設置店舗残存状況をこれが1年後となると…
閑話休題。以下、5番手以降を。
5番手は抽出期間中22型式投入のニューギンで平均の設置店舗残存率は89.4%。この22型式のうち半年後に20%以上廃棄された型式が6型式。
この22型式のうち「慶次」の文字が5型式。導入店舗数が多くなる版権を有するメーカーだけに頑張って頂きたいところではあるのですが…
6番手は抽出期間中16型式投入の今は亡き西陣。
平均の設置店舗残存率は86.8%。意外かもしれませんが、そもそも導入店舗数が少なく1000軒以上に設置されたのは4型式。
しかも期間内16型式のうち10型式が甘デジですから大きくは減少しないというカラクリ。
7番手は抽出期間中20型式投入の高尾。平均の設置店舗残存率は84.1%。
今後はフィールズが販売していくとの事ですが、版権機種の残存率は堅調で、一球魂や安心ぱちんこ、女神ドリームといった
ワケのわからない機械は作れなくなるとなれば、意外やフィールズの判断は間違っていなかったという結果になって欲しいところです。
8番手は抽出期間中20型式投入の藤商事で平均の設置店舗残存率は85.3%。
この20型式のうち半年後に20%以上廃棄された型式が6型式。
スペックチャレンジの期間と抽出期間が重なってはいるのですが、もう少し安定感が欲しいメーカーです。
9番手は抽出期間中11型式投入のダイイチで平均の設置店舗残存率は82.2%。
うしおととらでの天才!バカボン買い上げを除くと87.5%となるのですが、これも営業施策ですから致し方無し。
自社で自社のシェアを落とした致命的な施策だったのではないでしょうか。
10番手は抽出期間中23型式投入の三共で平均の設置店舗残存率は82.0%。
この23型式のうち、理由はどうあれ半年後に20%以上撤去された機械は9型式。10%以上撤去となると12型式。
2022年販売台数1位の中身がコレでは、貢献度の高い遊技機はあるにしても厳しい結果といえそうです。
12番目は抽出期間中14型式投入の京楽.で平均の設置店舗減少率は76.2%。
この14型式のうち、半年後に20%以上撤去された機械は7型式という大物5割打者。版権焼き直しでの投入が多いのもこの結果の要因か。
アズールレーンに続き、e仕置人が評価され復権へとなる事を祈ります。
12番目は抽出期間中16型式投入の豊丸で平均の設置店舗残存率は75.0%。
この16型式のうち、PB機が5型式。このPB機の撤去率が高いというのが先ず問題ではなかろうかと。
高須クリニックで久々に得た設置シェアを維持できる事を祈ります。
ブービーは抽出期間中16型式投入のSANSEI R&Dで平均の設置店舗残存率は74.3%。
この16型式のうち半年後に2割以上撤去されたのが11型式。
正直に申し上げれば、牙狼だけのために忖度し続ける事が果たしてSANSEIのために良いのか疑問しか沸きません。
最下位は言わずと知れたユニバーサル。抽出期間中9型式投入され平均の設置店舗残存率は54.5%。
多少なりとも貢献しているPバジリスク~甲賀忍法帖~2 朧の章、P桜花忍法帖SAの甘デジ2型式はあるものの、
いくら回胴のためとは言え、パチンコ機は頼むから作ってくれるなよというレベル。根本的な改善を強く期待します。
好き勝手にまとめてみましたが、今後もスマパチ・スマスロを念頭に御付き合い、忖度は続くわけでして、機種選定など必要の無い状況と言えるでしょう。
ならば今後はメーカー選定という見方が正解かもしれないと思い、今回の資料を作成しました。
ご参考まで。