2025/03/18

「備えあれば憂いなし」

BT機3機種目適合の報でホール側よりもメーカー側が少々ザワつき始めている空気感の今日この頃、本稿作成をしております石川です。

スマスロやLT機の時同様に一斉市場投入予定と伺っておりますが、日電協理事長メーカーが適合しましたので動きが出てくると思われ。
どんな仕様なのか楽しみです。

一斉市場投入といえばLT3.0プラスの動向も気になるところ。

気になるといえばいつのまにか「プラス」の文字が追加された点も(笑。

本稿ではこのあたりを加味しつつお盆商戦へ向けての流れでも。

春先からGWにかけて“デカヘソ”ムーブメントとなるであろう事は当コラム内で記した通り。

先行のP 貞子 FMD、e フィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 2 Rに続きe 北斗無双 5 SFEE、P 攻殻機動隊 SAC_2045 AH-RS、e 仮面ライダーBLACK KRJ2、P ファンキードクター Dの4型式がGWアケにかけて登場です。

他にも数機種が“デカヘソ”で準備中と伺っておりますが、三共「デカヘソ」、藤商事「BIGスタート」、サミー「ドデカSTART」、三洋「超WIDEスタート」、ダイイチ「デカスタート」、平和「LLサイズ」、京楽.「デカヘソ」、ニューギン「デカスタ」、マルホン「ヘソワイド」等々と各社それぞれ(笑。

現場感覚的には『デカヘソ』が公用語みたいなものなのですから統一にすればいいのにとか思いつつも
ストレスフリーを打ち出したメーカー姿勢は良い傾向と感じております。

ストレスフリーといえば、豊丸さんが打ち出した“スーパーちょいパチ”「超甘LT」路線も面白い方向性の提言かなと。

高玉単価・高射幸性へのアンチテーゼと捉えております。

閑話休題。

先ずは先行デカヘソ2機種の運用実績を全国データからお浚いしてみます。

先ずはP 貞子。
等価分岐S値は1000円32.1回。
導入初週の平均1000円S値は28.3回/B値19/利率24.1%
導入6カ月後の1000円S値は28.2回/B値18/利率24.4%

eFユニコーン2Rの等価分岐S値は30.0回。
導入初週の平均1000円S値は29.6回/B値15/利率8.1%
導入6カ月後の1000円S値は27.8回/B値14/利率15.7%

2機種共に分伎S値を下回ること3回転余。
現在、完全等価での運用地域は全国の2割ほどしか無い中、等価分伎1000円15回の機械を13回程度で運用しているみたいな…

ユニコーン2に至っては設計下限B値を下回る運用という点がポイント。

言わずもがなの‘管理下’にあるスマパチですからお忘れ無き様。

SNS全盛の昨今、デカヘソで分伎スタート30回転機種の運用はホールの姿勢が顕著に表われてしまう言わば諸刃の剣。

1000円20回転チョボチョボで運用しているホールを見かける事もありますし老婆心ながら少々心配になります。

ストレスフリーの見た目でストレスを感じさせたら本末転倒。今後もデカヘソは多数登場してきますので運用は慎重にして頂けたらなと。

以前にも当欄に書きましたが、回胴式 > パチンコ機の構図となっている昨今、では、回胴とパチンコの違いについて考えてみた時、
回胴はリプレイ込みとは言え1000円あたりの抽選試行回数は概ね30回。

6.5号機以降の機種の設定1におけるAT抽選確率の中央値は1/390程度ですから昨今のハイミドルの1/349や1/399といった抽選確率と
大きくかけ離れているわけではありません。

が、1000円あたりの抽選試行回数はパチンコ機では回胴の半分くらいしか無いのが現状。

デカヘソ2機種はこの部分で回胴へ1歩近づけるというのが持論からの評価展開でした。

7月以降はLTによるいわゆる上位ATを搭載可能となっているところにLT3.0での実質的な総量緩和に等しい出玉と、
“プラス”と記された‘状態移行’を搭載した機械が市場投入される事となるわけで、
懐かしのパロットでは無く、非常に近い将来、スマパチは回胴的なゲーム性へ向かって行くと見ております。

やはり「デカヘソ+LT3.0プラス」と、加えて“設定格差”は最後に残された『くぎ問題』の解決策とも思っております故、個人的にこの流れは興味深いところ。

まぁ、“くぎ”を生業としていた(る?)人間としては痛し痒しではありますが…(咳。

今期のGW商戦では小粒感が否めないパチンコ機のラインナップですが、
温存されているであろうBigname機種群は満を持してのLT3.0プラス解禁日以降の投入へ向けての準備期間と捉えれば、
自ずとその日を迎えるべくホール側も準備を進めねばなりませぬ。

賢明なる読者の皆様には自理明白な事と心得ておりますが、兎にも角にも明日からでも徐々にユニットを増やしておく事が肝要。

すでに今後のメイン機種はスマパチのみでのリリースと明言しているメーカーが1社や2社では無いのは周知の事実。

業界の流れはパチンコも回胴もスマート化へ向けて走り出しているのですから。

回胴におけるスマート化の一先ずのゴール地点でもあり総スマート化への本格的なスタートはスマスロジャグラーの市場投入時点と見ております。

スマパチはLT2.0以降徐々に投入型式数も増え登場から本年2月までに販売された型式数は36に。

およそ36万6千台が市場に送り出されました。

ちなみにスマスロは100機種を超えているわけですが現在地としては1月末時点でのスマパチ設置比率は全パチンコ機の20%程度。

ユニット未導入の店舗は全国で23%程度あります。

ちなみに最もユニット保有率の高い県は富山、福井、徳島。低い県は島根、香川、長崎、鹿児島。

LT3.0プラスの全容が判明した途端に工事が大混雑する恐れがあるやなしや…ってお話です。

GWアケから‘その日’へ向けて小粒な機種を摘むくらいならスマパチの中古でユニット増を着々と…と、支援先には申している次第。

スマパチになかなかヒット機種が生まれなかった中でe Re:ゼロから始める異世界生活 season2 M13、e / 押忍!番長 漢の頂 / L09、eフィーバーからくりサーカス2R、e ソードアート・オンライン 閃光の軌跡といった稼働貢献する機種も出てきています。

e北斗の拳10GHEGはユニット導入店舗数拡大に貢献はしたものの、ユニット既導入店ではおおよそスマパチ島内での入替が中心となっているのも現在位置。

「スマパチのユニット増やすくらいならスマスロのユニット増やすよっ」てのも大々理解。

ですから徐々に、少しずつでも…と、LT3.0プラスに期待を込めての進言でございます。

しかしながら不安も少々…

「スマパチは回胴的なゲーム性へ向かって行く」と記しましたが、「分かりやすさ」「単純さ」を好む多くのパチンコユーザーが複雑化していくと思われるスマパチのゲーム性に果たしてついてこられるかどうか?

遊技機性能の向上、ゲーム性の広がり等々この先へ期待せずにはいられない半面、一抹の不安を感じつつ本稿は了とさせていただきます。

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