2025/08/22

『意気阻喪』

選挙結果を目の当たりにし、元気の出ない石川です。
それにしても毎日暑いですね。どうか御自愛ください。

さて、選挙の事は岡崎編集長にお任せするとして、本稿では30年ぶりのゾロ目となった令和7年7月7日というラッキーデーあたりからの振り返りでも。

世間では婚姻届ラッシュで自治体の窓口が大混雑だったとか(微笑。

業界的にはLT3.0+の稼働開始という事もあり、また、平日の月曜日にして何もしなくても集客が期待できてしまう日と言う事で
有名ホールにはどのくらいの並びや抽選参加者が集まるのか等々、とにかく注目された日。

まぁ、例年7月7日はホールにとってはラッキーデー。しかしながら、7が三つ並ぶとやはり例年以上の稼働結果につながったのでは(笑。

有給取って並んだ業界人もチラホラ多数だったわけですが、負け報告のほーが多かったのは御愛嬌。

そんなメデタイ日に船出となったLT3.0+。

7日は検査もあり開店からフル稼働というわけには行かない地域が多数なわけですが、
パチンコ機以上に個人的にはLB AREX BRIGHT BA、LB エヴァンゲリオン sRの第二陣となるBT機2機種のほーが気になっておりました(LB TC SF 4 は限られた導入店舗数でしたので…)。

では、パチンコLT3.0+はと申しますと救世主とまではいかないもののeFフィーバー炎炎ノ消防隊2 MS 紅丸Ver.とe東京リベンジャーズGFECの2機種が稼働を牽引開始。

それまでのスマパチ島で主力機種だったe東京喰種W、eF.からくりサーカス2 R、e Re:ゼロから始める異世界生活 season2 M13あたりのOUTを減らして、言わば店内移動という結果ではあるのですが一先ずは及第点といった評価でよろしかろうかと。

ただ、紅丸ver.のコンプリート率の高さは目を見張りつつもちょっと引くところ(汗。

後に控える重量級仕様の牙狼とブルーロックがどんな数値を叩きだしてしまうのか不安を抱えつつも興味津々でございます。

現在、スマパチで最も導入店舗数が多い機種は からくりサーカス2 で、P-WORLD上では4500軒余。

況や、スマパチユニット保有店舗率は全国でおおよそ77%ほどと言う事になるのですが、今回の3.0+ではユニット保有割合を増やすとまでは行かなかった模様。

8月のe 牙狼 12 XX-MJ、9月のe フィーバー ブルーロック MZ の2機種が2万台以上の導入予定となりますが、年内はスマパチ島の増床という流れには向かわずまだまだユニット島内での入れ替えが続きそうです。

3.0+は“右行ったらスゴイ”ってだけでは無く、“+”による他の切り口での仕様チャレンジでユーザーにアプローチして欲しいと常々思っているわけですが、そーいった意味で豊丸さんの‘超甘LT’と、e パリピ孔明 NB@SANSEI R&Dの稼働推移には注目しております。

せっかく仕様に幅が出たのですから、色々な提案がメーカーからあって良いと思うのです。 “いま人気のある仕様”に寄せてリリースされても対象機種を超えられない事例は過去を振り返っても山ほどあるわけでして、やはりそこは『遊技機』ですから選ぶホールもユーザーもワクワクさせて欲しいなと。

からくり2や東京喰種の稼働状況以降、俄かにホールサイドでは「やっぱり版権力?」「やっぱりロングST?」「やっぱり運命の一撃系?」へ視線が注がれ、リリースされる機種も‘このテ’が多くなっている中、では、ホールの稼働状況は如何に?支援先の稼働は向上していますが、業界全体を眺めると厳しい展開。とは言え、当コラムでも取り上げてきましたが、先日、支援先の1パチコーナーでLT機がコンプリートしやがりまして(冷汗、まだまだ夢は提供可能と思っております。
当コラムで取り上げているといえば、2025年に入りこの先10月までにリリースされる(た)‘デカヘソ’は17型式。

P STEINS;GATE 0(zero) N3@ニューギンで、甘デジまで裾野を広げてきます。

当らないストレスと回らないストレスをユーザーへ問いかける準備は整いつつあり(言ってみれば‘デカヘソ’島の構築)、また、年末くらいにはこの答え合わせができそうなリリース状況。デカヘソは‘右へ行ったら’のパワーが落ちる分、ゲーム性の幅ってところに今後は期待。

そーいえば、先日、某所の三共ショールームへ伺った折、ブルーロックの外装につられて小学生がショールームへ入場してしまうハプニングに遭遇しました。導入予定店舗様はお気を付け下さいませ。

BT機第二陣のアレックス、エヴァ共にこちらも順調な船出となりました。

ミミズも有利区間も無くAT中の遊技OUTとは無縁のAタイプにしてあの立ち上がりのOUTは目を見張るもの。

既存のAタイプと較べTY向上により持ち玉遊技時間が増えたのが主要因と見ておりますが遊技動機は十分感じました。

ユーザーの選択肢が広がったのは事実で上層部の思惑通りになっているのかなと。

先月号では[BT10]への道のりはいかばかりかと申しましたが、なかなかどーして楽しみになってきました。

全日遊連加盟店舗数が6000軒をきり、また、遊技機総台数も300万台をきる中にあっては光明。

店舗数の減少により当然機械購買力も減少しているわけですが、一昨年、パチンコ機で最終的におよそ4000軒の導入レスポンスのあった機種は18機種。

昨年は14機種。今年は7月までで5機種ですから年内10機種に届かないのではなかろうか。

1軒あたりの平均設置台数では5台以上導入されたのが一昨年では14機種。昨年が11機種。今年は7月までで5機種。

回胴では一昨年で23機種。昨年が22機種。今年は適合率が低く少ない機種数の中にあって7月までで9機種。

30πや条件付き販売以外の1軒あたりの平均設置台数では5台以上導入されたのが一昨年では8機種。昨年も8機種。

今年はここまで1機種のみですが、年々パチンコ機への導入意欲、投資意欲の減少が顕著という構図。

これは店舗数の減少だけが要因では無いというのは業界人であれば皆が知るところ。

ここ数年来ヒット機種を送り出せていないメーカーさんには厳しい日々が続きそうです。

さて、残念な結果でしたが選挙も終わり、業界的には繁忙期突入です。

回胴における諸問題に対する回答も出たとの事で、年末へ向けては回胴のリリースも増えそうな雰囲気。

それにしてもまだ7月なのに11月商戦のお話って…と半ば呆れつつ本稿は了と致します。

暑い日が続きますが御自愛ください。

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