「転落タイプを中心にあれやこれや」
10月も半ば過ぎというのに夏日であったりする中、普段はそれほど野球には興味を示さないワシでもMLBワールドシリーズが楽しみでしょうがない中での寄稿でございます。
先達て年末に控える P/e ゴジラ対エヴァンゲリオン2の「ドッチ?どーする?」問題に直面していた時に弊社サイト内コラムに寄稿した内容から、
LT搭載か否か?納品日のズレをどう判断するか?では無く、本稿では「転落タイプ」に着目しつつ徒然に。
過去機で転落タイプの筆頭格にあたるのは2021年お盆前に市場投入され、販売台数は5万台を優に超え、
8割方の店舗に導入され、エヴァンゲリオン15、Re:ゼロ 鬼がかりと共に長きに渡りパチンコ島を牽引してくれた
Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーンb というのには異論の無いところでしょう。
「残保留引き戻し」にスポットライトをあてたという点でも代表格の機械とも言えるわけですが、検定期間満了に合わせ
本年8月 P/e 機動戦士ガンダムユニコーン2が市場投入されました。
初代は認定機として未だ市場に8,000台程度設置中ではあるのですが、
そんな市場状況でもe/P両型式でおおよそ3万5千台ほど、P機は4,000軒以上が初期導入され相応の期待の高さが伺えました。
P機における目立った変更点は初当りのT1Yが450発から300発となり、ヘソ賞球が3個から1個となり、下限ベースが15となった点。
確率等では大きな変更は見られませんが、個人的にヘソ賞球とベース下限値の変更による打感の変化が少なからずの懸念材料でした。
初代ユニコーンを遊技していた層はユニコーン2を1度は遊技すると考えた時、初当りT1Yの変更以上に、初代と同程度のスタート回数で運用された時、
ヘソ1個での消費スピードをどう感じるのか?という点。
Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2からPフィーバー戦姫絶唱シンフォギア 黄金絶唱Nへの移行時にも見られた点なのですが、
特に前身機がホールにある程度の台数が残った状況での賞球変更を伴った市場投入はあまり良い結果につながらないと見ておりました。
結果はe ユニコーン の ‘デカヘソ’ に注目が集まりましたが初代程のインパクトは残せてはいません。
さて、初代ユニコーン以降、2023年末までの2年半の間に市場投入された転落タイプは9機種。
ところが2024年に入り、9月末までに市場投入された転落タイプは既に11機種を数えます。
年末に掛けて5機種の転落タイプが控えていますので本年だけで16機種の転落タイプが市場投入される事に。
かなりのハイペースですがユニコーンオマージュと言うよりこれはやはり LT搭載等による特図2での破壊力を前提とした開発傾向からと見ております。
STタイプは機種毎のST回数終了後+残保4回転まで期待感は持続できるのですが転落タイプは非常に薄いところですが
1回転目でも転落する可能性がゼロでは無いわけでして、
加えて例えばスマパチ北斗の拳で、ジャギが出てきて期待感MAXなのに転落されるとやはりキツい…
ST抜けと転落ドボンの遊技者体感はどちらがキツいのか?は、今後の研究材料となりそうですね。
確変ループタイプはほぼ市場投入されなくなりSTタイプ&転落タイプ全盛というのが現在の遊技機仕様におけるトレンド。
次回大当たりを確定させる確変ループ仕様と言えば、海系以外での検定機はPAコマコマ倶楽部with坂本冬美LOOP1、
PぱちんこアズールレーンTHE ANIMATION MC2、Pベルセルク無双シリーズ、P花満開 月光あたりしか見当たらない。
CR時代は逆に確変ループ仕様が圧倒していただけにまさに隔世の感。この仕様の代表はやはり今でも海系。
当コラムでは常々海系頼りの営業からの昨今の様変わりを書いておりますが、別に海系をディスっているわけではまったく御座いません(汗。
実は、海系の稼働推移は常に注目しておりますし、導入後80週を超えてなおP大海物語5MTE2の安定稼働には目を見張るところであります。
甘い甘いと言われても長期運用あってこその海系です。
甘いとはいえ80週を超えての償却率(定価ベース)は330%余ですから申し分の無い数値と言えようかなと(認定運用となって久しい某パチスロ機は170週の運用でも等価換算では本体価格の50%も償却できていないのですから…)。
平均OUTは80週平均22,000以上というところからも未だに中古価格が定価の70%以上を保持しているのも頷けるところ。
海系、エヴァ系、Reゼロ系の様な入替を考えなくて良い島が増えてこその健全営業。
先日、海系が1台も導入されておらず、低貸し島も無いメイン機種がReゼロseason2&エヴァ15,16のイケイケホールを拝見させて頂き、
踵を返したその足でアイドリングタイムにして大海物語5が8割稼働のホールを拝見したのですが、帰りの電車内ではスマホもいじらず沈思黙考…
大海5が8割稼働とは言え、season2&エヴァには空き台多数…
イケイケではメイン機は高稼働もその他319分母機は空き台多数でノーゲストの島も…
定点観測対象の2店とさせて頂きます。
閑話休題。
LT搭載トレンドによりLT登場以前の純粋な1/319という仕様機が減ってきているのは御存じの通り。
“チャージ”を特賞と見れば1/399や1/499といえどもその実は1/200以下分母の機種というのも御存じの通り。
コンプリートやほぼコンプリート報告は枚挙に暇はありませんが確率分母的に言えば目論見通りの射幸性抑制へと向かっているのは
本年12月以降のラインナップを眺めれば明らかなところ。
そんな流れの中、本稿の掲載される11月初週にはP 大海物語5スペシャル ALTA 、e 大海物語5スペシャル ELTA4 が稼働開始するわけですが、
共にLT非搭載+ヘソ賞球1個では無い確変ループ仕様。
しかもP機は遊タイムも搭載と、昨今の仕様トレンドとは真逆の作り。大海物語5、スーパー海物語IN沖縄5、大海物語4スペシャルといった
認定海系およそ8万台が現役続行中という市場環境の中、今さら…となるか、やっぱり海は海となるか、導入状況・稼働状況には非常に注目しております。
LT搭載以降、多種多様な仕様が市場投入・投入準備されてきたわけですが、ついに! e A 夏色日記 GO(豊丸) という機種が検定を取得しました。
“e”ですからスマパチで、“A”ですからいわゆる甘デジで、豊丸にしては‘夏色日記’というなんだかコソバユイ機種名なのは御愛嬌としても、
PB機であっても個人的には待望の甘デジスマパチ登場の予感♪ニューギンがe慶次~裂からのe慶次~裂129LTあたりを期待していたのですが
裂ではP機甘デジに。
スマパチのみのリリースである新・必殺仕置人、北斗の拳10、仮面ライダー電王、ゴッドイータートリプルバースト、乃木坂46IIあたりから
甘デジスマパチの市場投入を期待しつつ本稿は了とさせて頂きます。