月刊シークエンス新年号 掲載コラム

「2023年の展望」

2023年の初入稿となります。遅まきながら明けましておめでとうございます。
紅白歌合戦は知らない歌手ばかり… 年賀状もSNSでのやりとりへ様変わり… 歳を感じずにはいられない今日この頃でございます。

2022年の後半戦は6.5号機の登場で回胴復活の兆しが見え、待望のスマートスロットの登場に沸いた当業界。
本年はどんな展開になっていくのでしょう?という点に主眼を置いての本稿となります。

スマート式の新奇性と市場占有率

2022年の後半は6.5号機からスマスロへと移行が行われたパチスロ市場が
大きく業績を伸ばしました。

それにともなって、パチンコのハイミドルからパチスロへお客様が移動し
たことが数値の変化から読み取れます。

これは射幸性に対する移動だといえそうですが、言葉を変えれば業界全体
のパイが変わっていないことを現わしています。

客数の下がる年末ということもありますが、スマスロが出現してからも
市場の総客数が増えていないことは、やはりヘビーユーザーが主体となっ
ていることを意味します。

しかしまだスマスロの市場導入率は2%程度でしかなく、これからが本番
ということになります。

問題はこの高い射幸性遊技機の比率です。

自店舗の中における設置比率ということではなく、市場全体での設置比率
がこれ以上高まって行くことに対する不安です。

ライトユーザーがあってのヘビーユーザーという視点から考えた場合に、
パチンコもパチスロも射幸性の高いハイスペックに偏重し過ぎてしまえば
バランスを崩してしまいかねません。

2023年書き初め

明けましておめでとうございます。新宿の熊こと石川です。
旧年中は大変お世話になりました。本年も宜しくお願い致します。

さて、新年1発目の更新となりますが、たぶん、多くの業界関連サイトのコラム等の書き出しは昨年から始まったスマート遊技機に触れるところからかと思います。
そしてゴールデンウィーク前くらいまでの流れを書くのかなと。
このあたりについてはシークエンスチャンネル内で触れていますのでそちらを御覧いただけますと幸いです。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=53QboTviQRU

CR機の登場からおよそ30年経っての構造改革が始まったわけですが、2022年内にスマートパチスロを導入した(できた)のが全国でおよそ47%の店舗。
そのうち最も導入率の高かったのは富山県で県内約76%の店舗が導入済。逆に低かったのは高知県で導入率約28%程度。

月刊シークエンス10月号コラム 「スマスロ第一弾、4機種のインプレッション」

コロナもジワリと右肩下がりとなりいきなり秋めいた気候となれば行楽シーズン到来!との矢先に週末を迎える度に台風襲来。
季節の変わり目、天候変化、気温の寒暖差にはどうか皆様御自愛頂けたらと思う今日この頃でございます。なんかチグハグですよね。

チグハグと言えばいよいよ始まったスマートスロット狂想曲。ユニット、機械、工事日程、資金繰り等々…。
皆様と同様、テンヤワンヤの最中に記事を書き始めております。

6.5号機が上々の立ち上がりを見せる中、さぁこれからと島図へ向かう多くの現場の方々も、わかっていた事とはいえ
スマートスロットを同時に視野に入れた展開を考えなければならないという難しい状況下。

設備投資も伴いますのでこれはもう現場だけではなく本部主導の経営判断。こうなると大手法人や有力チェーン店の剛腕が炸裂して、
中小など及びもしないと思われがちですが、事はそう簡単なものでもないのが今回の狂想曲の主旋律。

HC-BOXの取り扱いは30社余ありますから供給に関しては問題無いとして、専用ユニットの取り扱いはPSA、認証協併せて18社ほど。
各社、スマートスロット登場に歩調を併せそれなりに製造ラインを動かしていたのは御存じの通り。

『レジャー白書2022』

レジャー白書2022によるとパチンコ・パチスロの市場規模は、
前年と同水準の14兆6000億円、推計参加人口は10万人増え720万人でした。

回復しているように見えますが2019年比では170万人少なく、
これは日本の人口動態との関係があることを忘れてはなりません。

ちなみに売上好調な公営競技の参加人口を見てみると、
中央競馬は30万人減、
地方競馬は50万人減、
競輪は20万人減、
ボートレースは10万人減でした。

過去に3千万人もいたといわれるパチンコ参加人口は、
約24%にまで縮小していることになります。

強いファンによる売上構成の偏重が否定され続けていますが、
その視点は本当でしょうか?

たしかに高い参加率によるライトユーザーの増加は重要ですが、
時代背景を考えた場合にその考え方で上手く行くとは考えづらいといえます。

『2022年という時代の変革期』

来年のゴールデンウイークに第一回目のピークが来るのではないかと思っています。

10月25日時点  P-WORLD のマトメ(パチスロ編)

それでは続きましてパチスロ機の8月⇒10月期導入店舗状況を。

SアラジンクラシックKF :+129.5
S沖ドキ!DUO DH :+115.6
SギャグラーKB :+114.7
SシリウスSY1 :+113.1
Sうまい棒M7 :+111.9
Sハナハナホウオウ~天翔~LX :+110.9
Sオニハマ4VSH3 :+110.7
Sキャッツ・アイH6 :+109.4
S犬夜叉CAN :+109.3
SウルトラマンタロウMG :+109.0
Sディスクアップ2 ZF :+108.9
Sパチスロ蒼天の拳AC KA :+108.7
S銭形3H2 :+108.1
SデビルメイクライファイブXA :+107.8
SピンクパンサーSPXX :+107.8

一部の機械以外は順調に中古価格が推移しているので予想通りの導入状況ですね。

撤去推移は下記。

ページ