『LT機考 ~年末・年始へ向けて~』

本稿では8月末までのLT機と年末へ向けてのLT機について徒然に。

8月末までに市場投入されたLT機は32型式。

表示当り319以上の分母を持つ型式は14。

表示当り1/199帯は8型式。

1/129帯のいわゆるパワーライトは4型式。

1/99以下の分母帯が6型式。

LT中の継続率95%以上を有するのはP大工の源さん超韋駄天2HLB 97.5%、P頭文字D2GFPG 96%、P北斗の拳強敵SSPA 95%の3機種。

それではここまで市場投入されたLT機の中で現在最も稼働結果が伴わないP頭文字D2GFPGを考察してみましょう。

表示当りの確率は1/319.7。チャージ当りは1/546.1。実質のTSは1/207.4

確変突入率77%。下位RUSH継続率90%。LT(上位RUSH)継続率96%

特図1の振り分け
3R(360個)+時短100回(1/319.7)23%
3R(360個)下位RUSH突入76.9%
10R(1200個)LT(上位RUSH)直行0.1%

特図2の振り分け
2R(270個)67%
5R(630個)28%
10R(1230個)5%

RUSHからのLT突入率5%

LT突入時の期待出玉12979個(メーカー公表値)
平均TY4597個(メーカー公表値)
平均MTY12114個(メーカー公表値)
MY20560個(メーカー公表値)

平均TYはP型式の中では再上位。MYはやや低め。MTYは高目。

ザックリ言えばT1Yを抑えた継続率重視の設計の当機種。

全国でおよそ55%の店舗数にして7000台ほど導入されたわけですが、この仕様でなぜこんな稼働結果となったのか?

マイナス要因としてワーストTY(せっかくRUSHに入ったのに右打ち1回で終わってしまった時の持ち玉)が極めて低い点と見ています。

確率分母的に初期投資は18000円程度必要な仕様に対しワーストルートを踏んでしまうと2700円程度しか手元に残らないのがこの機械。

確かにTKは7.75回と高いものの、1特賞あたりの期待額は2300円程度。

突破型高継続仕様の致命的な部分が露呈したという結果とみます。

同じ様な突破型高継続仕様ではP 大工の源さん超韋駄天2 HLBがありますが、こちらは分母129。似て非なる物と。

199分母帯ではPGO!GO!郷~革命の5~M4-VLTが頭文字D2と同類のワーストTYが低い仕様になるのですが
こうした機種仕様の見立ては重要な選定ファクターとなりますので頭の片隅にでも。

ユーザー心理には期待値派もいればリスク回避派もいるって事かなと。

1日あたりのユーザーの使用金額を追ってみると1万円近辺。月に2~3回遊技するにあたり毎回2万円以上の投資はさすがに厳しい。

そういった意味ではLT機と199分母帯とのマッチングに安定感が伺えるのは頷けるところ。

使用金額の範囲内でそこそこ遊べてコンプリートの夢も見る事のできる確率帯というユーザー視線が垣間見えます。

では、この199分母帯を考察してみましょう。

現在の確率帯リーダーはP魔法少女まどか☆マギカ3LM3とPアズールレーンTHE ANIMATION~異次元トリガー199~M4を投入した京楽.。

e新・必殺仕置人~超斬撃~K3、e仮面ライダー電王KL12も含め、下位RUSHから上位RUSHへの突入率が高いのが特徴となります。

アズールレーンはこの部分は抑え目ですが特図1当り全てに時短搭載。

他社機も含めこの確率帯機種はLTへの突入率と「LTへの道筋の分かりやすさ」というのがキーワードかなと。

面白いのは中心となりつつあるこの確率帯にまだ特図1から“ST100%突入(いわゆる100突)”の機種が投入されていない点。

アズールレーンは100突とは言え“時短”。Pこの素晴らしい世界に祝福を!LT3も100突ですが、LTの道筋がちょっと違う。

オーソドックスな100突は未登場。

この流れの中にST100突機種が市場投入される事に。

PシャカRUSH Z1 がその機械。

全特図1当りからST76。まぁ、100突ですからT1YとLT突入率は控えめになってはいますがLTの継続率は確率帯最強の93%。

マルホンだからといって侮れません。

今後もLT機の中心となりそうな199分母帯機種。

100突シャカRUSHを含め年末に掛けて5型式の市場投入が決まっています。(この確率帯だけで13型式となり、1台ずつでもこの分母帯で半島埋める事ができる)。

129以下の確率帯も年内で13型式となりますのでやっと各確率域混合の島構成から従来のスッキリとした構成、且つ、各カテゴリー毎のアピールが可能に。

ハイミドルはスマパチ主力投入となっていくだけに戦術的にも戦略的にも年末年始へ向けてパチンコ島の迎撃態勢を整える時期と思いつつ本稿は了と致します。