2024/07/08

「LT機考察」

WORD入力開始と同時に各地域梅雨入りの報が続々と。
年々天気予報の精度が上がってきていると感じておりますが気象情報も日々の営業に大きく関わる部分でもありますので注意深く見て行きたいものです。

さて、本稿では6月までに市場投入されたラッキートリガー搭載機種について考察してみたいと思います。

本年3月より稼働開始となり6月までに確率分母99~129が7機種。
確率分母199が5機種。確率分母公表319以上が7機種と計19機種、およそ10万台が市場投入され、最も導入店舗数の多いのはP北斗の拳強敵SSPAで4100軒ほど。

7月以降も11機種(6月末時点)のLT機がスタンバイしているといった状況となっています。

「LT搭載じゃなきゃ買わない!がキラーフレーズになりそうだ」などと書いてきましたが、ここまで市場投入された19機種のLT搭載機が全て良好な運用状況となってはいないってのはスマスロだからって全てが良いわけではないと同様といったところです。

運用上気を付けて頂きたいのは、LT搭載機はコンプリート大爆発の可能性を秘めてはいるもののシミュレートしてみればお分かりの通り基本設計はどちらかと言えば辛めの設計。

高単価回胴L機と同様に大爆発された時ばかりに意識が向かうと基本運用を誤りかねないので御注意を。

では、あらためてLT搭載機のデータを眺めてみます。

比較対象は昨年1月からLT搭載機導入開始以前までの各確率分母帯全機種とのアウト、玉単価、玉粗利の数値を比較検証。

先ずは分母319以上での数値比較。

アウトに関しては1機種を除いた6機種は比較対象期間に市場投入された機種を上回る事はできていません。
玉単価、玉粗利に関してはLT搭載機だからといって大きく変動しないのは遊技機規格的に想定内。あまり代わり映えのないというのが数値比較の感想です。

この確率帯では7月以降にP/e花の慶次 傾奇一転、e機動戦士ガンダムユニコーン 2、e北斗の拳 10といったそれぞれ2万台を越えるであろう機種が続く事となるわけですが、ここまではこの確率帯に於いてはLT搭載といっても大きな変革とまでなってはいないという点を頭の片隅に置いた上で今後のビッグネームの運用につなげて頂ければなと。

しかしながらLT搭載機種としてはP貞子FMD、eガンダムユニコーン 2の変わり種2機種の遊技者動向には注目しております。
(2機種ともなぜ8個貯留ではないのか未だに疑問ですが…)

続いて分母199帯。
1機種を除く4機種全てがアウト、玉単価、玉粗利各数値を過去機より上回っています。
分母99~129帯では2機種を除く5機種全てが各数値を過去機より上回っています。
上回る事のできなかった機種名は控えますが概ね皆様の御想像の通りかなと(苦笑。

中でもP北斗の拳強敵SSPA、P魔法少女まどか☆マギカ3 LM3の2機種に関してはLT搭載機の成功例と言えるかなと。

2機種共におよそ1万台というLT搭載19機種の中でも販売台数的には上位の存在であり、購買側の評価とユーザー側の評価が一致してのここまでの稼働状況は喜ばしい限り。
こういった機種の登場で一人当たりの遊技時間が伸び、遊技回数が増える事で遊技理解を広めますよね。

新期のお客様はなかなか増やすのは大変ですが、目の前にいるお客様の遊技時間や来店回数が増える事は瀕死のパチンコ業界にとって最重要ポイント。

本来的に遊びやすい確率帯に加え突破型よりも遊技理解が容易であり、且つ、薄いとはいえLTを引けば夢を見られるという点が99~199の数値向上要因と見ております。

とは言え、19機種のうち1軒あたりの平均設置台数が5台以上という機種は未だ無し。

主戦級と呼ぶにはまだまだ及ばないのが実情です。花の慶次 傾奇一転、機動戦士ガンダムユニコーン2はP&e型式同時の販売でしたがこの2機種に関してはP型式に偏った導入状況になろうかなと。

慶次で1軒あたり平均5台程度、ユニコーン2で平均7台程度の導入状況を予測しておりますが、残念ながらPユニコーン2はLT非搭載。北斗でも初期納品時で平均10台以上は難しい状況。

現在1軒あたり平均10台以上で運用されているエヴァ15、シン・エヴァX、大海物語5といった中心機種には及ばない台数ですから、まだしばらくはバラエティ・ラッキートリガーコーナー的な運用となりそうです。

が、
e北斗以降にも各社LT搭載スマパチの市場投入を控えており、また、パチンコ機でも1/77+LT、1/89+LTといった、よりユーザーの選択肢も増えていく状況。

これにいわゆる‘新C時短機’が加わっての年末商戦へ…。

バラエティコーナーから従来の「確率帯毎のLT機島構成」を整え、よりアピールし易く営業展開していくというのが今後の流れになろうかと。

スマパチ北斗、スマパチ仮面ライダー電王でスマパチユニット導入4千店舗越えは確実と思われ、加えて多様な機種構成で挑む事が可能な2024年後半戦。

回胴島の安定感が見えているとうちにパチンコ島の整備を進めたいなぁなどと考えつつ、とは言え、まだ2割以上の6号機もあるしなぁなどと苦慮しつつも、
パチンコ機の明るい(?)話題に触れつつ本稿は了と致します。

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