2022/08/31

L型式(いわゆるスマスロ)の納品開始日が11月21日からに決まりました。

初荷は大都、オリンピア、三共、山佐の4タイトルから新しい時代へ向かって行く事になります。

この4型式で6万台~7万台。後続メーカーが順次適合すれば、2023年初頭までに10万台程度はスマスロが設置・稼働すると見込まれています。

当初の来年3月までに15万台~20万台という目標は順調に推移しているといったところでしょうか。

遊技機性能としての大きなポイントは6.5号機から有利区間の概念が取り払われた点ですが、
これに関していえば、6.5号機でも有利区間が切れたところからCZで繋ぐ事で現在の出玉性能を具現化している事を見れば
6.5号機もスマスロと遜色の無い機械性能と言いたいところ。

ではあるのですが、やはりスマスロの革新的な部分といえるホッパー非搭載によるOUT性能の向上により、
仮に同一の仕様であった場合、当然、OUT性能の高い方が売上は上昇するわけで、この点では従来の回胴機は及びません。

このスマスロ導入に際し、昨今の半導体、部材不足から、周辺設備が間にあうのか?と懸念されていたわけですが、
逆に、機械の方が足りないという事になっているのが現状。

これは、結局のところ遊技機規則は変更されていないわけですからここまでの回胴型式の保通適合状況からも、
優先して保通試験を受けたスマスロとはいえ、そう易々とは適合という流れにはなっていないといえそうです。

それよりも何よりも、スマスロの工事がどの程度必要で、導入に関するイニシャルコストがどうなるのか?
まずここの部分が正式に見えてこない事にはどーにも話の進めようも無いってのが本心ですが、
大手さんを中心にした事前の動きもチラホラ耳に入ってきてはいるのですが、スマスロの性能と価格を含め冷静に対応していきたいところです。

金額が見えてくれば計画は立てられるわけですが、もう1点の気がかりは、スマスロの導入が進んで行く事で、
しばらくの間は平行してリリースされる6.5号機を果たして購入するのか?という問題が生じてきます。

将来的には全ての遊技機がスマート化されるというのは理解するところですが、
現在の話題機である犬夜叉、カバネリ、新鬼武者の設置は全店舗の6割に満たない状況であり、
そしてこれらの検定切れは2025年5月。

スマスロの導入時の入れ替え対象機種、島は6.0~6.4号機やバラエティ島となるのは必然。

早期に現在の人気機種が中古市場へ流入する事は考え辛く、ますます店舗格差が大きくなるのは火を見るより明らかであり、
新たな時代は弱肉強食からすでに垣間見えている強社間の殴り合いの時代となりそうです。

全日本遊技産業政治連盟における業界内の連携の強化も見られる折、例えばスマート遊技機の導入に関し、
設置%を台数比分でしばらくの間コントロールする等の何らかの策を施さないと中小はますます厳しい状況に追い込まれると、
スマスロの登場にワクワクはあるものの少々悲観的になりつつ本稿は了とさせていただきます。

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