スマート式の新奇性と市場占有率

2022年の後半は6.5号機からスマスロへと移行が行われたパチスロ市場が
大きく業績を伸ばしました。

それにともなって、パチンコのハイミドルからパチスロへお客様が移動し
たことが数値の変化から読み取れます。

これは射幸性に対する移動だといえそうですが、言葉を変えれば業界全体
のパイが変わっていないことを現わしています。

客数の下がる年末ということもありますが、スマスロが出現してからも
市場の総客数が増えていないことは、やはりヘビーユーザーが主体となっ
ていることを意味します。

しかしまだスマスロの市場導入率は2%程度でしかなく、これからが本番
ということになります。

問題はこの高い射幸性遊技機の比率です。

自店舗の中における設置比率ということではなく、市場全体での設置比率
がこれ以上高まって行くことに対する不安です。

ライトユーザーがあってのヘビーユーザーという視点から考えた場合に、
パチンコもパチスロも射幸性の高いハイスペックに偏重し過ぎてしまえば
バランスを崩してしまいかねません。

実のところ、スマスロがゆっくりと導入されているのは新奇性としての面
からいえば、幸せだったのではないでしょうか。

小型店に導入されたスマスロで高い粗利額を出せているのも、この新奇性
によるところが大きいのはいうまでもありません。

これがあっという間に市場導入率が30%を超えるようであったら、すでに
陰りが前面に出ていたかもしれません。

もちろん、まだビックコンテンツが販売されていないということと、ライ
トスペックが販売されていないという現実があるので、まだスマスロの市
場占有率を語るには早過ぎるかもしれません。

それでも参加人口が伸びないことを前提に考えれば、30%前後で飽和する
ことになります。

時間的には、2024年度になるのでしょうか?

この飽和という意味は、これまでと同じように商品ライフサイクルが短命
化するということであり、先行導入していた機種が中古として市場に流れ
出ることを現わします。

中型店のスマスロによるバラエティーコーナーが本格的に形づくられる時
期だともいえそうです。

コイン機としての6.5号機もスマート式に代わって行くのは時間の問題だと
すれば、飽和だとか言っている場合ではありませんね。

それでもビックヒットが出て来なければ、後からスマート式を導入予定の
企業はなんの恩恵も受けられないことになりそうです。

もはやありきたりの言葉ですが、さらに二極化が進むことになるのは避け
られないのかもしれません。

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