遊技機の選定は1人の方が面白いと感じる部分
遊技機の選定を合議制で決めている企業や店は多いと思います。
その方が失敗も少ないですし、失敗した場合の責任も分散されるので、
心理的負担も少なくてすみます。
また、多人数の視点は個人の視点よりも広く見渡せるので、
見逃しが減ります。
現在は失敗をしない選択が主流です。
遊技機単価がこれほど高価になれば、笑って失敗したとは言いづらい
ですから仕方ありません。
それで最小ロットの発注になるわけです。
当たったときは、中古でかき集める。
失敗したときは、即時転売で被害を最小化する。
もはや売り買いの商材であり、それがマネージャーの腕だ
とでもいえます。
つまり、購入の向こう側にいるのはお客様ではありません。
これは良い悪いではなく、リスクを避けるためにはそのように考える
しかなかったのです。
専任者をおくことは、当たりを引くことにとっては大切です。
しかし、失敗を減らすには、合議制が最適なのです。
単にはずさないためだけの機種選定でもはずれは出ます。
その側面だけでは大きな貢献とは呼べません。
購入台数を最小ロットにすることで、リスクを回避できます。
しかしそれは、戦略的機種選定ではありません。
もっと言えば、個性を前面に出したものではなく、
どこまでも標準化を目指したものになってしまいます。
選定の専任者をおいても、もちろん毎回当たるなど有り得ません。
しかし33%の確率で当たりを拾いあげる人がいた場合どうでしょうか?
ハイリスク、ハイリターンとなります。
ランチェスター流にいえば、弱者の戦略なのは間違いありません。
ということは、弱者が合議制での機種選定をすれば、
強者には勝てない、ということになりそうです。
同質化競争で有利になるのは強者です。
二番手や三番手が同質化を目指すというストーリーに、
弱者逆転は見えてこない、といえそうです。