我々ホール側から見た現時点での「敵」は、どうやら(やっぱり)メーカーってことになりそうです。
‘ 高射幸性遊技機リスト’に、まだ設置もされていない機種がこれでもかと並んでいる中、大海BLACKのMAXと、ギンパラ4のMAXの文字がどこにも無かったわけですが、まぁ、その理由はちょっと書けないのでおいといて、流れ的には、三洋・金沢さんったら日工組のトップなんだから、ここは率先して海JAPANの高額下取り対象機にでもして男をあげちゃうのかなぁ~??などと思ってみたりしていたのですが、蓋を開けてみたらばアラヤダオクサマ…
定価:429,000円
台数値引き無し
in沖縄3下取り価格:2万円、甘沖縄3下取り価格:3万円
定価価格は上がっているし、高額下取りの意思表示も提示も無いわってあんた…
日工組のトップがこれですから、他も推して知るべしと心得ていたほうがよさそうです。
こういった細やかなネゴシエーションができないから全日も日遊協も全幅の信頼を寄せられなくなっちゃう…
とはいえ、メーカーさんは、当然のことながらホール側よりも先手で動いていかないと機械が売れなくなりますから、BY対策を日毎加速させているわけです。
「BY30で運用できる機械」が当面の課題。
65%継続率/BY30保持で、従来のMY重視の遊技機開発には一定のクサビが打たれましたから、では、それを具体的にどう機械化するのか?
一つの方向性の表現として、格好の判断・体感素材となるのが 京楽.:CR仮面ライダーフルスロットル。
まず、実際に導入されるホールさんの担当者様へお伝えしたいのは、この機械と対峙した時、「ついつい一般入賞口を閉めたくなってしまう」という精神状況に間違いなくなる!ということ。
板面下部に並ぶ一般入賞口の賞球は左が3個、中央と右側が8個。
京楽.さんの場合、第2ステップに一般入賞口が直結する構成がデフォなので、他社機に比べてもBY値は出やすいわけですが、ライダーの左下部一般入賞口の構成が、従来とは大きく異なる植え込み位置になっています。
大きく‘受けた’植え込みとなっており、フツーにBY値が10程度は確保できるという板面構成。
シミュレートしてみますと、BYmin/10.0 、BA/85 での等価分岐S値は約5.3回。
等価交換での実運用としてはS値/5.0回を下回ることになるわけですが、「とりあえずこれで運用しろ。」というのがメーカーのお考えなのでしょうからしょうがありません。
「それが嫌なら等価交換営業をやめるか、買わなきゃいいんじゃね」というお考えなのかもしれません。
そりゃぁそうです。継続率が高いままBY上げたら回せません(笑。
でも、一般入賞口を閉めるわけにはいかないのです!
で、
ここで考え方です。
分間S値で5.0回となりますが、BY10+スタート入賞ベース15(3個×5回)ということで、ベース値は25程度。
これを1000円アタリのスタート回数という見方をすれば15回程度ということになります。
ベースが上がった分、消費時間は緩やかになるわけですから、「分間スタート」ではなく、「1000円アタリのスタート回数」、「T1Y、TYアタリのスタート回数」、「1箱アタリのスタート回数」といった感覚に補正していく必要があるってことです。
そもそも京楽.の遊技機は、表示変動秒数、リーチ時間、リーチ振り分け等により、異常に変動効率、時間効率が悪いというのが特徴なわけでして、元来、分間スタートの概念では扱い難かった。ですから、感覚を補正するのにはある意味うってつけ(苦笑。
一般入賞口を安易に「ついつい閉めてしまう」前に、状況が変化していくわけですから、こちらの思考も柔軟に対応していかなければと思います。