5月10日の全日遊連発第40号通知について本日はエントリー。
御存知でしょうけど、ザックリ内容は、5月9日に6団体(全日、日遊協、日工組、日電協、回胴遊商)が警察庁に呼ばれ
て、「回胴の『新基準に該当しない遊技機の設置比率の目標値』のスケジュールは2年前のままってわけにはいかない現況はわかっていると思うし、そもそも『高射幸性遊技機』の撤去が進んでいない様だけど、これにも目標値は必要でしょ?」って指導されましたというもの。
GW前に、その筋の方から「GWアケに呼ばれたんだよ~」と伺っておりまして、その時に既に上記の内容を言われるよねってお話しておりましたので、まぁ、想定内。
“高射幸性 及び 新基準に該当しない遊技機”を、いつまでに0%にするのか?!
が、まだ明確になっていませんでしたし、また、“これら対象遊技機の認定作業”は粛々と進んでいたわけですから、言われて当然。だから想定内。
整理しましょう。
既に走っているのは5.9号機へのシフト。
7月納品の パイオニア/グレートキングハナハナ30π が、5.9号機初号機となります。10月以降は5.9号機へ完全移行となり、規則改正公布から6.0号機へシフト。
「どうせ規則改正するなら5.9号機はスッ飛ばして…」って陳情は、既に日電協理事企業から5.9号機の市場投入が始まった現実を見れば、これすなわち当初の予定通りのスケジュールを踏むという事が1点。
次に、
パチンコの高射幸性遊技機撤去への道筋の中で、「代替え遊技機が出揃う」事が全日の交渉時に重要なポイントとなっていたわけですが、各回胴メーカーは、5.9号機への移行よりは現行基準機を最重要として開発している点と、これすなわち、既定路線でもある11月末30%を視野に入れての販売計画であるという点。
これは、「新基準に該当しない遊技機の設置比率が50%超のホールへの書類発給停止」が4月からであるという事と、未だ適合率が30%を超えないという事で見て取れる。
この2点を見ただけで、行政からの要望を二つ返事で受け入れる事は非常に困難。
ですから、これから煮詰め直していくお話ですので、昨日の今日、明日で結論が出るわけが無いって事は、まず御理解頂きたい。
それと、過去のエントリーで幾度となく触れていますが、『自主的に撤去を決める』のは、あくまでも全日遊連を中心としたホール側であって、決して日工組、日電協といったメーカー側では無い。
日工組、日電協、回胴遊商、全商協が決められるのは、『書類の扱いに関して』と、『対象遊技機の積極買い取り、下取り』くらいなものですわ。
では、ホール現場としては、どう準備をしていかなければならないのか?!
こっからは予測を含めて…
全体像は見えていると思いますし、帰着点もおおよそ見えていると思います。
「加速中…」←イマココ
6月は総会シーズンですから、ここで各理事へ一連の流れを改めて報告をし、7月中には各団体が対応を協議、とりまとめ、遅くとも8月には何らかの対応骨子が見えてくる事になるのかなと。
で、
9月末までが現行基準機(“新基準に該当する遊技機群”)が市場投入できるわけですから、結局、高射幸性遊技機&新基準に該当しない遊技機の設置比率は9月末までに全体では30%を下回る可能性が非常に高い。
ということで、1か月の前倒しは十分可能なのかなと。
問題は【0%】をどのタイミングに設定するのか。
「高射幸性遊技機」と、「新基準に該当しない遊技機」を、行政は、ちゃんとわけて要望を出してくれたってのは、『警察庁訪問メモ』を読んだワシの第1印象。
落としどころはココなのかなと。
[ 新基準に該当しない遊技機<高射幸性遊技機 ] とするならば、ほんの僅かながらも猶予は作り出せる。
バジリスク絆 等々の認定費用はドブに捨てる事になるかもしれませんが、これも、どこまで経過措置を全日を中心としたホール団体がネゴできるのか次第。
どうなっていくのかは注視していくとして、気をつけてもらいたいのは、<0%>のタイミングや<30%>のタイミング次第で、番長3を中心とした【新基準に該当する遊技機群】の中古価格は間違いなく爆上げしちゃうと思いますので、そのあたりを念頭に、週明けから始まる新機種内覧会を巡回していただければなと。