2024年1月末時点での遊技機状況 まとめ

ヴァルヴレイヴ登場から早や1年を超えユニット導入店舗に必ず北斗が1台以上設置されていると仮定した場合、
5500店余にスマスロが設置されているという事になります。
機構登録7,000軒としてもおよそ8割のホールにユニットが取り付けられての2024年スタート。

パチスロ機ではL型式がジャグラー系と30π機を除いた中では1月末時点でおよそ5割を超え、6.5号機+L機となると既におよそ8割の台数比率となっています。
従ってジャグラー系と30π機を除いた中ではその他6号機群は認定機を含め市場におよそ2割残存しているというのが2024年1月末の状況。

1月末段階でP-WORLD上におけるパチスロ機の認定機設置店舗率TOP3は以下。
(「およそ」は省略)
SアイムジャグラーEX-TP:設置店舗率 93%
S/甲賀忍法帖/LL絆2:設置店舗率 81%
SマイジャグラーVKD:設置店舗率 75%

パチスロ機の1月末時点で検定期間が残っている機種の設置店舗率上位は以下。
S押忍!番長ZERO PC1:設置店舗率 91%
S甲鉄城のカバネリ ZR:設置店舗率 90%
L パチスロ北斗の拳AD XR:設置店舗率 90%
S/新ハナビR/HA:設置店舗率 85%
L革命機ヴァルヴレイヴD:設置店舗率 78%
S 傷物語 FS:設置店舗率 77%
Sファンキージャグラー2KT:設置店舗率 77%
S/アナザーゴッドハーデス/SL:設置店舗率 76%
S MHWアイスボーンZF:設置店舗率 75%
Sゴーゴージャグラー3KA:設置店舗率 74%
SバイオハザードRE:2 XB:設置店舗率 72%
S炎炎ノ消防隊jS:設置店舗率 72%
L戦国乙女4S3:設置店舗率 72%
SハッピージャグラーVIIIEA:設置店舗率 71%
S新鬼武者2ZC:設置店舗率 70%

L型式のP-WORLD設置店舗率上位は
L パチスロ北斗の拳AD XR:設置店舗率 90%
L革命機ヴァルヴレイヴD:設置店舗率 78%
L戦国乙女4S3:設置店舗率 72.1%
L/バジリスク絆2~天膳~/ZN:設置店舗率 67%
Lモンキーターン5CE:設置店舗率 67%
LからくりサーカスG:設置店舗率 58%

今後の増産設置によりモンキーターンは70%、からくりサーカスは60%へ伸長すると思われます。

概算になりますが北斗は導入しているがモンキーターンが未導入というホール数の比率が高い
山形県、新潟県、富山県、石川県、岐阜県、高知県下のホールで、

また、北斗は導入しているがからくりサーカスが未導入という比率が高い
岩手県、山形県、秋田県、福島県、長野県、石川県、岐阜県、島根県、徳島県、愛媛県、香川県、高知県、熊本県、宮崎県、鹿児島県下のホールでは
中古価格から目が離せない状況が続くのかなと。

パチンコ機の認定機設置店舗率TOP3は以下。
P海物語E:設置店舗率 79%
PA大海物語4スペシャルRBA:設置店舗率 79%
PA花の慶次~蓮N-V:設置店舗率 73%

パチンコ機の検定期間が残っている機種の設置店舗率上位は以下。
PF 機動戦士ガンダムユニコーンb:設置店舗率 91%
PAスーパー海物語 IN 沖縄5SBA:設置店舗率 90%
Pフィーバー機動戦士ガンダムSEED S:設置店舗率 88%
P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮:設置店舗率 87%
Pゴジラ対エヴァンゲリオン G細胞覚醒L:設置店舗率 85%
Pフィーバー炎炎ノ消防隊G:設置店舗率 83%
PフィーバーからくりサーカスV:設置店舗率 83%
Pスーパー海物語 IN 沖縄5LTV:設置店舗率 82%
PA真・花の慶次2N2-X1:設置店舗率 79%
Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア 黄金絶唱N:設置店舗率 78%
P大海物語4スペシャルSCA:設置店舗率 78%
P真北斗無双3ジャギの逆襲GEE:設置店舗率 74%
P真北斗無双4GFPH:設置店舗率 73%
Pシン・エヴァンゲリオンX:設置店舗率 72%
PA大海物語5ARBC:設置店舗率 70%

ザッと1月末時点で7割以上のホールに設置されている機種を書きだして見ました。

行動心理学に単純接触効果(ザイアンス効果)というものがあります。
簡単にいうと、よく会う人やよく聴く歌は、ただ「何回も接した」というだけで好きになってしまう現象のことで接客等の人対人の場面で良く使われる用語です。
メールマガジンの配信やSNSでも取り入れられている手法でもあるのですが、
遊技機も、やはり多くの店舗に設置されている機械は遊技者との接触機会が多くなるのは必然。
また、魅力的な機械であるからこそ多くの店舗へ設置され、長く貢献を続けている事になります。

中古機を購入する際に留意して欲しいのは先ずこの点。
自店に未導入で設置店舗率の高い機械を販社さんから来るリストから選定する事が一つのポイント。

逆に、最も多く設置された店舗数に対し現在の設置店舗数を大きく減らしている機械は安かろう悪かろうの典型的な機械群。

市場に設置されている遊技機は新台導入後中古流通や下取り、リユース等を絡めながら徐々に減っていくわけですが、設置店舗数が減るということは、撤去後はいわゆる産業廃棄物として扱われていると言う事。

先ずは、現時点で導入15週を経過した各機種の最も多かった設置店舗数と1月末時点での設置店舗数の推移(残存設置店舗率)を検証してみます。

導入15週以上経過していて、既に市場から8割がた姿を消している機種数はパチンコ機で61機種、パチスロ機で52機種。
パチスロ機の場合は6.5号機&L機へのシフトの渦中ですがなんとこの姿を消しつつある37機種の中に6.5号機が4機種も含まれているという…
(機種名リストは「ここだけの話‐会員閲覧‐」に展開しますね)

ここまでは設置店舗数の推移のお話。

では、設置台数の推移はどーなっているのか?
導入ピークとなるケースの多い4週目の設置台数と導入から15週経過時点での設置台数が現在検定期間の残っている機械でどの様に推移しているのか
(設置台数減少率)を検証してみます。

導入結果が良好な機種は増産されたり、また、販売台数の多い機種が期待された結果を伴わないと1軒あたりの導入台数が多いだけに
その後の中古流通で設置店舗数を増やすケースは多々あるのですが、
期間推移の中で5割以上減台された機種は基本的に販売台数も少なく設置店舗数を増やすには至らないと思いきや1万台以上販売された機種も多数…

パチンコ機で4週目の設置台数と15週時の設置台数を比較した時、5割以上減少・撤去された機種は18機種。
パチスロ機では14機種。
およそ3カ月程度の期間の中で5割以上設置台数を減らした機種の中にも6.5号機が5機種と、なんとL型式が3機種含まれているという…
(機種名リストは「ここだけの話‐会員閲覧‐」に展開しますね)

導入開始後8週目あたりから1年以内の初期導入台数の多い機種を中心に中古機としての流通主軸機種となるわけですが、
パチンコ機で導入15週を経過した機種群の中で、設置台数減少率30%以上(4週⇒15週の期間で3割以上撤去された)のは60機種。

このうち、導入経過40週以下(1年程度経過)の機種は11機種。
設置台数減少率20%以上の機種数となると116機種に上るわけですが、このうち導入経過40週以下の導入後1年に満たないで2割以上減少・撤去されたのは24機種。
パチスロ機の設置台数減少率20%以上の機種数は32機種。このうち導入経過40週以下で2割以上減少・撤去されたのは13機種。
(機種名リストは「ここだけの話‐会員閲覧‐」に展開しますね)

中古機選びには十分御注意頂ければと。

穿った見方をすれば機歴の厳しさを見てとれるのと同時に機種選定者の査定に活用できる資料となるわけですが(苦笑、それではプラス査定リストを。

残存設置店舗率が高いという事は当該機種が産業廃棄物へ追いやられる事無く中古流通を含め多大な営業貢献をしてくれている機種群ということなのですが、
認定機を除いて導入後15週以上(3カ月以上)経過し残存設置店舗率90%以上(最大設置店舗数から1割程度の減少)の機種数は
パチンコ機で108機種、パチスロ機で43機種。

パチンコ機で導入後50週以上(1年以上)経過し残存設置店舗率90%以上(最大設置店舗数から1割程度の減少)の機種数は
パチンコ機で64機種。パチスロ機で16機種。
このうち導入後100週(およそ2年)経過しても残存設置店舗率90%という機種がパチンコ機で32機種、パチスロ機で7機種。

設置台数減少率が低いという事は中期以上の貢献が見込めた機種群。
導入経過15週以上の機種群の中で4週⇒15週の台数減少率が10%以下、且つ、残存導入店舗数が90%に止まる機種は
パチンコ機で58機種。パチスロ機で31機種。

中古購入ターゲットor認定機種候補となる良台。(機種名リストは「ここだけの話‐会員閲覧‐」に展開しますね)

導入店舗数、設置台数を減らす事無く長期に渡り貢献してくれている遊技機を導入した機械選定者さんは胸を張って頂ければと(祝♪

アタリ台だけ引き続けるのは困難なのは十分承知しておりますが、中古機購入でわざわざハズレを引く事はなかろうと
アドバイスする際の説得力のために上記の資料を年イチで作成しております。

当然ですが、プラス査定のリストには中古でも手の出し難い高額商品や残存店舗率が高い=既に導入済の機種が多数という事に。

パチンコ機では日本で2番目に、パチスロ機では最初にバラエティーコーナーを実施したワシの経験から申しますと、
バラエティーコーナーだからといって1機種1台での営業は意外に諸刃の剣というケースがあります。
その1台を好んで遊技してくれる常連さんができたとしましょう。
その様子を見ている他の常連さんには「いつも同じ機械に座っていつも勝っている」と映らないわけでも無い。
特に甘デジは“負け率”が低いので可能であれば2台入れをお勧め。
低貸し甘デジは尚更。
低貸しパチスロにも同様の事が言えますが、低貸しスロは若年層の“連れ打ち”もあるのでこちらもお勧め。

行動心理学に「ジャムの法則」と呼ばれるものがあります。

検討できる選択肢が増えると逆に選択が難しくなるという事なのですが、パチンコ店にはあまり当てはまらない考え方とは言え
全台バラエティーの様な機種構成では来店動機、遊技動機も沸き辛いのでは?

ジャムの法則では選択肢は「7個 ± 2個」との事ですので、バラエティーコーナーや低玉貸しの機種構成もこれくらいのカテゴリー分けで構成すると良さそうです。

仕様分類だとパチンコではハイミドル・ミドル・ライトミドル・甘デジ・と海系。これに本年からLT機が加わります。
パチスロではA・A+AT・A+RT・A+ART・ATとジャグラー系。
ザックリ分類でもあら不思議!「7個 ± 2個」の範囲に落ち着きます。

メーカー及び販売元別に検定機における設置台数と導入店舗数の減少の推移を眺めてみますと、パチンコもパチスロも「7社 ± 2社」との取引で十分収まりそうです(苦笑。
(リストは「ここだけの話‐会員閲覧‐」に展開しますね)

コアとフリンジは顧客満足の両輪。
コアに価値があるのは理解するところですが、最近はそのコアも怪しくなり、且つ、あやふやなフリンジで生じた顧客不満足が業界全体に影を落としているのかなと。
ホールのコアサービスは遊技機と心得ておりますが、不人気商品では顧客満足の維持は難しいところ。
では、ホールにおけるフリンジサービスは?などと考えつつ本稿は了と致します。