先ずは年初頭の地震、航空機事故で命を落とされた方々の御冥福をお祈りいたします。
さて、1月の営業成績はいかがでしたでしょうか?
思い返せば2022年年末から2023年1月を支えたパチンコ機はPゴジラ対エヴァンゲリオン G細胞覚醒L、Pタイガー&バニーSFQA、、P 花の慶次3 TL5-MX、PビッグドリームSFJJを中心に期間およそ11万台程度の新機種導入。
稼働の中心にはP新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮とP Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.M08がありました。
そして2023年年末から本年初頭を支えたパチンコ機はP大海物語5HCL、Pシン・エヴァンゲリオンX、Pとある魔術の禁書目録2JMZを中心に今期もおよそ11万台程度の新機種導入となっています。
これらを11月後半のe Re:ゼロから始める異世界生活 season2M13が牽引しつつの営業となったわけですが、エヴァ15からe機のカオルver.も含めシン・エヴァへの稼働移行と鬼がかりからRe:ゼロseason2への稼働移行によって総OUTが伸びなかった事からパチンコは稼働伸びずも話題性のある新台効果で前年比若干増益といったところかなと。
そのシン・エヴァ。
全国で1,700軒余に未導入での年末年始商戦だったわけですが、あの全国大手法人様でもA社様は2割強、B社様は1割程の店舗への年末供給ができなかった(しなかった?)という点は先々にはチェーン店移動で満遍なく設置されるとは思いますが書き添えておきます。
パチスロの2022年年末から2023年1月期はS 甲鉄城のカバネリ ZRを筆頭に6.5号機群が牽引し11月のスマスロ登場で盛り上がりを見せる中、L HEY!エリートサラリーマン鏡 PA4、S 幼女戦記 ZR、S 沖ドキ!GOLD25/30、S MHW アイスボーン ZF等で期間およそ10万台程度の新機種導入。
今期はと申しますと、スマスロだけで10型式、再販も含めると全部で18型式の登場で13万台越えの新機種導入となっています(弊社調べ)。
2月もパチスロはスマスロを中心に再販含め9型式の市場投入となっており5万台程度は新機種の導入となりそうですが、2月のパチンコ機が殊更に薄いのが悩みドコロ。
10型式市場投入予定の中に319分母が1機種しかないというのはほぼ記憶に無い(汗。
それもこれも3月投入開始を控えるLT機の申請シフトからと思われるのですが、2月は日数も少ない中、現有戦力中心にどこまで凌げるか!? 皆で乗り越えるしかありません(汗
ホールもユーザーも新機種枯渇感をもって迎えるその3月登場のLT機7タイトル。
ただ、1月段階では1機種を除き販売目標には届いていないのが実情。
お話を伺うに多くの法人さんでは「つまむ程度で基本は様子見」との事。
新機能とは言え、現在の機種と大きく変わらないという印象を口にする方が多く、また、‘表示で絵柄揃いでは無い当り’の存在へのユーザーの反応が心配という声や販売目標に到達した1機種以外はLT機能を体感させ辛い仕様、フローいう声も多数。
そんな中でもつまむ程度でも導入するホールとして大切なのはユーザーへの「伝え方」。
運用や装飾を含め“遊タイム機”等の経験を元にいかに遊技動機へつなげる様な伝え方をするのか?できるのか?
この新商品に対するイノベーターやアーリーアダプターの反応がどの様に発信されるのかも楽しみではありますが、ユーザーが最初に取り入れる情報の与え方次第で、受ける印象を誘導できるのが初頭効果(プライマシー効果)と呼ばれるもの。
今回のLT機7機種に関しては少台数設置での船出となりそうだという事で初頭効果に重きを置いた運用をしやすい環境でもあるわけですから、ただ設置するだけに終わらせず常連さんとのコミュニケーションツールの一つとして捉えるのはいかがでしょう。
今回の少台数導入環境ではいわゆる「花形機・金のなる機」には該当し難いかもしれませんが、ホールにおいて中~長期に渡り多台数設置され、また、多くのホールに導入されている遊技機はユーザーの接触機会も多くなり相応に親近感が沸くもの(ザイオンス効果)。
では、年初頭時点で最も店舗導入率の高い機種って何が思い浮かびます?
パチンコ機ですとP-worldではPF機動戦士ガンダムユニコーンb、某ビッグデータではP新世紀エヴァンゲリオン15未来への咆哮。
パチスロ機ですとP-worldではS押忍!番長ZERO PC1、某ビッグデータではS甲鉄城のカバネリ ZRとなります。
この違いってなんとなく面白いと思い資料を作成してみたのですが、市場環境におけるトレンドとも言える7割以上の登録店舗に導入されているパチンコ機はP-worldでは19機種。
某ビッグデータでは28機種。
パチスロ機はP-worldで17機種。
某ビッグデータでは31機種。
この資料を作成して思ったのはP-worldと某ビッグデータでは当たり前かもしれませんが傾向が似て非なる物だった事(弊社会員向けH.P.にて公開中)。
店舗導入率6割以上と導入率6割に満たない型式数の比率がパチンコ機パチスロ機共におおよそ2:8(パレートの法則)だったのには笑いましたがこれがLT機前夜の業界トレンド。
今年は前出した最も導入店舗数の多いガンダムユニコーンが6月頃、エヴァ15が8月頃、そして12月頃に押忍!番長ZEROが検定期間満了を迎えます。
3機種併せて15万台以上が今日も絶賛稼働中。
ユニコーンからエヴァ15の検定満了時期には新紙幣対応の真っ盛りとなるわけでして、厳しい判断を強いられる事となる業界模様は想像に難くない。
当然の如く当該メーカー、否、全メーカー様におかれましては商機とばかりに一ノ矢、二ノ矢、三ノ矢と準備に余念は無いでしょうし、L番長の市場投入となれば狂想曲が響き渡る事に…
なかなかに痺れる展開の2024年を思いながら本稿は了とさせて頂きます。