「ぱちんこファンのために、今、ホールがすべきこと」
夏の風物詩でもある高校野球が終え処暑も過ぎたとはいえ一向に暑さが和らぐ気配も無く残暑厳しい中ですがどうぞ皆様ご自愛くださいませ。
さて、お盆前の最注目機種であったPフィーバー機動戦士ガンダムSEED Sはいかがですか?
お盆時点でおよそ4,950軒の導入となりました。販売台数が5万台ですから、1軒あたりおおよそ10台平均の導入といったところ。
P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮の導入開始当初はおよそ5,050軒、Pゴジラ対エヴァンゲリオン
G細胞覚醒Lがおおよそ5,070軒(共に5万台程度の初期出荷台数)店舗の減少傾向を踏まえればおおよそ同規模での運用となっています。
現在の新機種購入活動限界店舗数といったところでしょうか。
お盆時期以降の稼働状況はさすがにEVAの時の勢いは感じられませんが、一先ずその地域、店舗の強弱なりの稼働状況で落ち着いているといったところでしょうか。
EVA咆哮は現在5,200軒超、ゴジEVAは現在5,800軒余で稼働中となっているわけですが、これは嫌味でもなんでもなく、
中古市場におけるゴジEVAの貢献度は非常に高いと個人的には見ております。
ガンダムSEEDにもゴジEVA同様、中古市場への貢献、活性化が期待されるところです。
実際問題として、メーカーの販売手法や法人内での諸事情等々から新台購入はなかなか厳しいという多数のホール現場において、
認知度の高そうな大型版権と思しき機種が予算の範囲で導入可能となるわけですし、
初期から導入可能なホールにとっては綱引きの綱をしっかり握りつつ先行利得も見込めるわけですから、
言い方は変ですがWin-Winが成立していると思うのです。
厳しい環境の中での営業は過去数店舗で店長・部長等の職責にて勤めて参りましたが、
「中古機といえどもワシらの店にとっては新台!」と幾度もスタッフを鼓舞してきた事か(涙
話題機種をいち早くお客様へ提供するのも出玉以外でのある意味利益還元と思考するわけですが、
就業環境を保持し続け、自店を選んで遊んで頂いている目の前のお客様が継続して来店してくださるためにも身の丈にあった営業を心掛けて行きたいものです。
とは言え、雲の上から横から斜めから「なんとかしろ!」と雷が毎日の様に落ちまくる中、予算も無いのにどーすりゃいいのよ?は現場の本音。
新機種最速導入しかり、いわゆる演者さんやSNS等を使って即効性を求める事は言下に否定しませんし、
戦術として必要が認められるなら然もありなんと思います。
が、安易に「アソコがやっているからウチも…」の様な戦略なき戦術になってしまっている状況がここ最近散見されます。
枯れ木も山の賑いよろしく3台並びを求めて来店する方々と、仕事帰りに立ち寄って下さるお客様を同列に扱うわけにはまいりませんよね。
毎日のように来店して下さる1パチ・5スロの常連さんの目にはどう映っているのでしょうね。
ロイヤルカスタマーを見極め、リテンションを意識した遅効性戦略を根本として営業展開する事で顧客維持を目指し、
即効性のある戦術も交える事で離反抑制と新規顧客獲得へつなげるのはどの商売でも同じと認識しております。
新規顧客を獲得するには既存顧客の5倍コストがかかるという<1:5の法則>というものがあります。
また、顧客離反を5%改善することで利益率は25%改善されるといった<5:25の法則>というのもあります。
いま私たちに求められているのは商売としての基本的な姿勢、取り組みではなかろうかと思う次第。
支援先でもスタッフ全員の共通理解を得るだけでも相応の時間を要しましたが、今一度、懲りずに来店して下さる‘お客様’に目を向けるところから始めませんか?
ワシが台鍵をジャラジャラさせながら島マイクでジャンジャンバリバリと元気に駆け回っていた頃、
ある日、常連のお爺ちゃんがお孫さんを連れてきたとワシに伝えてきました。
ニコニコしながら初めて孫とパチンコ屋に一緒に来たと。お孫さんは初めてのパチンコとの事でした。
ワシの初めてのパチンコは親に連れられてでしたが、先輩に連れられてとか同僚、友人と一緒に初めてのパチンコ体験が今でも多数ではないでしょうか。
とりわけAKB48の遊技機化以降、版権をマグネットとした新規ユーザーの来店も見込めるような流れもありますが、
初めてのパチンコにて、ものの15分で5千円が溶ける現実を体感した時…。
新規ユーザーの獲得は業界全体の課題でもあります。Beginner‘s Luck。幸運を得ていただくためには先ず来店して頂かない事には始まりません。
版権だけで果たして来店動機と成りえるのかという議論はさておき、
解禁された各機種のTVコマーシャルやKIBUN PACHI-PACHI委員会といった広報活動をきっかけに遊技動機が生じ、さて初めてのパチンコ屋さんへ…
その地域で1人かもしれませんが、お迎えするのはもちろんホールです。
飛んで火に入る夏の虫なんて思った時点で負けだと思いますよ(苦笑
機械に頼らずともまだまだやれる事、やらなければならない事はたくさんありそうです。
真夏の夜の夢にならぬよう精進して行こうと思いつつ本稿は了とさせて頂きます。