コロナもジワリと右肩下がりとなりいきなり秋めいた気候となれば行楽シーズン到来!との矢先に週末を迎える度に台風襲来。
季節の変わり目、天候変化、気温の寒暖差にはどうか皆様御自愛頂けたらと思う今日この頃でございます。なんかチグハグですよね。
チグハグと言えばいよいよ始まったスマートスロット狂想曲。ユニット、機械、工事日程、資金繰り等々…。
皆様と同様、テンヤワンヤの最中に記事を書き始めております。
6.5号機が上々の立ち上がりを見せる中、さぁこれからと島図へ向かう多くの現場の方々も、わかっていた事とはいえ
スマートスロットを同時に視野に入れた展開を考えなければならないという難しい状況下。
設備投資も伴いますのでこれはもう現場だけではなく本部主導の経営判断。こうなると大手法人や有力チェーン店の剛腕が炸裂して、
中小など及びもしないと思われがちですが、事はそう簡単なものでもないのが今回の狂想曲の主旋律。
HC-BOXの取り扱いは30社余ありますから供給に関しては問題無いとして、専用ユニットの取り扱いはPSA、認証協併せて18社ほど。
各社、スマートスロット登場に歩調を併せそれなりに製造ラインを動かしていたのは御存じの通り。
その中で現行の最大シェアは日本ゲームカード㈱のユニットというのも御存じの通り。
ただ、全てのホールがそれぞれの判断で様々なメーカーのユニットを使用してきているのも御存じの通り。
御察しの通り、スマスロユニットの導入打診をしても思う様な回答を得られないのは、大手も有力チェーン店も、中小、単店も同じ状況下にあるというのが1点。
もう一つ。ここ数年の機歴重視の販売傾向から、用意できたユニットに対して遊技機を確保できないケースや、
逆に、遊技機を確保できるにも関わらずユニットが確保できないというケースも。
加えて、どちらの確保もできていながら工事日程がなかなか見通しを立てられないといったケースも多々。
イケイケドンドンの時代であれば設備まるごと総取り替えなんて事もあったかもしれませんが、今時は夢物語。
設備投資の見積りを目にした途端に難色を示し始めた経営者もあるとかないとかでまさにカオス。
輪を掛けたのが大都の納期が12月頭出しへ移行し、且つ、分納になった事。この混乱状況が産みの苦しみであってくれれば、
産まれた子供を大切に育てていけば良いのですが、さて、当のスマートスロットは育てがいがあるのかどうか?
の、ファーストインプレッションを御報告させて頂こうと言うのが本エントリー。
大都@L HEY!エリートサラリーマン鏡 PA4、オリンピア/平和@L バキ L3、三共@L 革命機ヴァルヴレイヴ D、山佐ネクスト@L アナザーリノヘブン CC。
先ずはこの4型式で来年1月までに5万5千台~6万台程度が市場設置されるところから新時代の幕開けとなります。
遊技機の仕様に関しては耳を塞いでいるわけにはいかないのである程度の予備知識を入れてはいますが、
その他の部分については先入観を持ちたく無かったのでまさに初見。
筐体を拝みましたところ…
「なんも変わってないやん」
これがスマスロ初見の第1印象。7月のスマート遊技機フォーラムで画面に映し出されたイメージ画像の雰囲気を脳内変換していたもので、
正直に言って拍子抜けしました。
フロントパネルを開けて頂いてさらに…
「ホーッパー無くなって払い出し口塞いだだけか…」
「ホッパーが無くなった分だけの軽量化ね…」
「下皿が物置きになったのね フーン…」
閑話休題。
仕様に関してですが、これは4社4様。それぞれが違う切り口で新仕様に向き合っております。有利区間が無限になった事でモード移行の特性や、
いわゆる‘穢れ’の様な状況のスムーズな遊技フローへの取り込みや、無現有利区間の中での有利区間の落とし方と繋ぎ方等々、
この4型式を含め、やはりスマートスロットのポテンシャルには期待してしまいました。
6.5号機で2014年レベルまで戻ったと申し上げましたが、スマートスロットは5号機まで戻った、
いや、今までにないポテンシャルを秘めている可能性を感じました。
問題点を何も感じなかったってわけではありません。シークエンスチャンネル内でもお話しましたが、
スマート遊技機導入による現場オペレーションの変化やお客様対応について慎重に取り組んで行かなければならないと強く感じた点です。
遊技者側からですと、実遊技に際してはすぐに慣れてくるとは思いますが、メダルが無くなる事で遊技台の確保や
離席時のこれまでの暗黙のルール(メダルを皿に置く等)が無くなる点。
喫煙者も減少傾向ですのでライター、タバコの所持者も減っているでしょうし、携帯置いて盗まれたとかのトラブルは回避したいところ。
台上にメダルを置く事もなくなりますが、安易に荷物置き場的に使ってこちらも盗難被害を今まで以上に気にしていかなければならないなぁとか。
且つ、保有メダル数をユニットへ飛ばしてカードに転記する際、5000枚がおよそ30秒。
この時、音は鳴りますが、カード転記をせずに離席されて、もしもの事がと思うと非常に悩ましいと感じました。
店側もあらゆるトラブルを想定したオペレーションを考える必要性を感じましたし、遊技者は若い方だけではありませんので、スタッフへの落とし込みも重要に思いました。
加えて、遊技機自体にトラブルが発生した際に電源ON/OFFが必要な場面ではどういった対応が必要なのかも考えさせられたところです。
ザッとですが、上記がワシのファーストインプレッション。
なんにしろ、準備までがかなり大変。準備が済んでもそこから一苦労。
可能であれば、大変なご苦労の上で導入準備を整えたホール法人へは、PSA、認証協それぞれの加盟商社間で調整して頂き、
円滑な流通をしていただければなぁと思いつつ、L型式、E型式における今後の中古機流通についても早や目に固めて頂きたいなぁと思いつつ、
本稿は了とさせて頂きます。