2月4日のエントリー

さて、1月も終わり、予告していた「適合時と不一致で納品された機種リスト」も未だ出ず。
1月19日、維新の党・初鹿議員より「不正パチンコ台撤去に関する質問主意書」が提出されたわけですが、リスト発表が遅れている理由の主だった部分はコレが原因。
当然、局長⇒課長へと対応指示が下る要件ですから、容易周到な答弁内容を構築する上で、このリストは重要になります。
ですから、慎重に慎重を重ねた上での発表になろうかと。
これはこれとして、例年、全日の新年理事会における行政講和を書き起こしてきたわけですが、今年はサボりました(笑。
理由は簡単で、特に書き起こす理由が乏しかったから。

■H28年1月 全日遊連 行政講話

1.射幸性の抑制に向けた取組
2.のめり込み問題
3.遊技機の不正改造の絶無
4.遊技くぎの問題
5.遊技機の流通における業務の健全化
6.ぱちんこ営業の賞品に関する問題
7.広告・宣伝等の健全化の徹底
8.営業所における置引き対策

■H27年1月 全日遊連 行政講話

1.射幸性の抑制に向けた取組
2.のめり込み問題
3.遊技機の不正改造の絶無
4.遊技くぎの問題
5.遊技機の設置や部品変更に伴う適正な手続の徹底
6.ぱちんこ営業の賞品に関する問題
7.広告・宣伝等の健全化の徹底
8.ホールにおける置引き対策

ね?
多少の時系列的な結果に関する内容はありましたが、昨年と変わらないという悲しい講和となりました。
講和の要点としては、
◆ 「昨年の講和から再度引用」(←ココワラエナイケドワラウトコロ
⇒ 全日遊連は受け身に回った
⇒ 業界団体として先手を打てる 気概を持て!
◆ 「検定機と性能が異なる遊技機」
⇒ メーカーが関与していたとしても 営業者がそのような遊技機を設置 し続けることはその責任が免責されることにはならない。
⇒ 可及的速やかに撤去に向け最大限の努力を!
⇒ “新たな遊技機”の設置以降は 「くぎ」の問題を再び生じさせないとの意識を持て!

といったところでしょうか。

リストに関しては最初に書いた対応を準備した上での発表でしょうから、早くても今週末。遅くとも、2月12日の全日理事会の場では発表になるでしょう。
で、昨年末来、ネット上を賑わせた「リスト」ですが、あれは日工組が出したものではありません。
が、近からず遠からずの内容とは伺っております。
で、リスト発表と同時に、該当する機種は可及的速やかに撤去する対象となるわけでして、当然、中古移動不可・部品供給停止の、いわゆる“みなし機”扱いとなることも既に通知された通り。
代替えの遊技機の準備は「4月1日以降に納品開始される<適正な(新たな)遊技機>から始まりますと。これは講和の内容にもあります。
さて、今回のエントリーでは、じゃぁ、この<適正な(新たな)遊技機>ってどんな感じ?
ってことで進めてまいろうかと。
昨年12月以降から3月までに納品される機械には「不適正な遊技機も含まれる」と日工組は言っています。
まず、これがどういったことかと申しますと、根本的な部分として≪確変継続率65%を上回る遊技機≫で、≪通常時ベースが30を下回る遊技機≫は、<適正な(新たな)遊技機>には該当しないという事が講和内容と、日工組のアナウンスから読み解けます。
ライダーフルスロットルを「この機械は大丈夫です!」と声高に売り込んだ営業君やコンサルさんは出禁にしたほうがよかろうかと(笑。
まぁ、昨年12月以降から3月までを『経過措置期間』とすれば許してやってもいいかな(笑。
で、この期間中の遊技機の中にも、<適正な(新たな)遊技機>の姿を垣間見れる遊技機が数機種あります。
まず、一番わかりやすい例としてはSANKYO・ガンダム。
これはヘソ賞球を5個にして、普通入賞口での通常時ベース確保の軽減を図ったケース。
藤商事・地獄少女 弐-きくりもヘソを4個にしてますが、これも「多分」スペックテスト。

次に、高尾・美男ですね。
中央左下部普通入賞口への入賞ルートに関しては、リアル鬼ごっこWBA(199ver.)ですでにその昭和の香りの変態ゲージを投入してきましたが、美男はその仕様に時短無し1種2種混合のいわゆるAKBタイプを選択してきました。
普通入賞口とスタートに関わるゲージ構成にそれほど歪みを生じない事が可能になれば、仕様として当機の仕様は今後も中心になろうかなと。

次は三洋・海物語3R。
導入店舗様にはそろそろお手元に海3Rの取扱説明書が届いていると思うのですが、この取り説の[遊技くぎの傾き]の表をご覧いただきたい。
可能であれば、沖縄3と、海JAPANと、この海3Rの[遊技くぎの傾き]の表を3枚並べて比較していただきたい。
もうね、劇的に変わっています。
書いちゃうと驚きが薄れてしまうので概要は書きませんが、当サイトや工房を使っていただいている御担当者の方は、思わず、必ず苦笑いすると思います。
日工組現理事長メーカーですから、サスガとしか言いようの無い、完璧な諸元表です。
これですと、部品変更時の遊技くぎに関する点検も容易に可能となるわけです。

次に、7万台完売のSAMMY・真北斗無双。
このタイプは検査通過は運次第というリスクと裏返しの仕様となりますが、叩き台としては必ず出てくるだろうなと思っていた仕様。どういったものかと申しますと…

保留0~保留2個目までの停止秒数を含む表示変動秒数:13.84秒
保留3個目:9.04秒
保留4個目:4.00秒

保留0,1個時リーチ確率:1/6.33
保留2個時リーチ確率:1/12.15
保留3個時リーチ確率:1/12.75
保留4個時リーチ確率:1/12.77

弱リーチの平均秒数:約13秒
リーチ全体の平均秒数:約40秒
表示部分の仕様だけで「あぁ…」と理解していただけるかなと。
次に無双で特徴的な部分が、通常遊技時に「右打ち」をした際のベースが60ある状態で出荷される予定であるという点。
これがどういうことかと申しますと、今後、役物比率の点から、大当たり時の出玉量(T1Y)を下げざるおえなくなるわけですが、これを、右の普通入賞口への入賞分で多少なりとも補填できる様にという試み。
前例でいえば平和・猪木4の考え方。
SAMMYはキャプテンハーロックからこの仕様で投入を初めていますが、特図1当りのT1Yを少さくする、いわゆる突破型の仕様で、その分、特図2当りをメイッパイ攻めようという、「MY上位こそ神」という開発方針は揺らぐ事は無いということでしょう(笑い。

おおよそこの4つのケースに、「小当りで出玉を増やすタイプ」、「餃子系 役物タイプ」あたりを頭の中に入れておきますと、今後の<適正な(新たな)遊技機>の姿が見えてくるとゆーことで、本日のエントリーといたします。