9月14日

購買力が落ちるホールに対峙するメーカーはと申しますと…
『「新台入替」については「ホールに設置されるまで」、
「部品交換」については「交換した後、点検確認までして検定機どおりである事」
を保証すること』
を行政から求められましたので、検査時立ち合いが復活するため営業人員を無暗に削減するわけにもいかず、となると、遊技機の性能下降に伴う販売台数の減少を食い止め、それを補う手段として、金型や部材の使い回し等、開発費をどうにか抑え個体の利益率の向上を図りつつ、車、バイクのハンドルや、飛び出す仮面等々、より一層の華美な枠装飾を施すなどして遊技機単価の引き上げを狙い、機歴販売に代わって残部材の無い様に、販売台数少ないアピール販売へ…

いずれにしろ、遊技機価格は今後、上がる事はあっても安くなるとはまったくもって考えられないわけです(一部海系メーカー除く)。
更に、消費税10%が控える中、東京はオリンピックへ向けての市街浄化強化=広告宣伝への更なる指導も想定せねばなりません…
まさに東京二十三苦…

それでも立ち止まっていられません。事は粛々と進んでいきます。

考え得る対応、対処。
●分間スタート回数の概念から、1000円スタート回数への脳の切り替え
●客単価
●継続率より特賞回数
●営業計画の在り方
●新機種枯渇とはいえ、それこそ無用の高額中古に注意

BY問題が表面化した時点で、この20数年、ホール脳の中枢だった、いわゆるベース理論は崩壊しました。
とはいえ、遊技機規格(レギュレーション)の改定の無いまま(MNRS)、BYが担保された状態でホールへ供給されるということは、単純に、≪S/BA/T1Y/TS/MY≫の間で数字のやりとりをして規格内に収め、今後はこれが試験時とホール運用時の差異25%以内という約束の上でリリースされ、運用されていくわけですから、ベース理論の現場表現手法は崩壊しましたが、それ自体がまったく無意味ということではありません。
話はちょっとズレますが、【継続率65%】の件、320内規でBYをしっかり担保しようとするならば、この時点ですでに継続率70%も怪しくなるわけでして、今後は、旧MAX的な仕様では無く、いわゆる〈強ミドル@ヘソ1or2個賞球〉での開発の模索がはじまることでしょう。
また、これまで多くのメーカーが「海」とのバッティングを避けていたオーソドックスな1/319確変ループ機カテゴリーでのガチンコ勝負が始まると思うと、ある意味ムネアツ。
コホンッ
話を戻します。
BYが上がるということは、遊技球の消費時間=遊技金額の消費時間が『多少なりとも』伸びる⇒「1分間あたりの持ち玉遊技率」が‘多少なりとも’上がるわけですから、とりわけ【旧基準機】に対しては、『分間スタート(抽選)回数』ではなく、『1000円あたりのスタート(抽選)回数』、『1獲得遊技数(非売上時)あたりのスタート(抽選)回数』で脳内整理をしないと、提供する遊技環境と整合性がとれなくなる。
BY上げ前とBY上昇後では、同一の玉粗を確保するには分間スタートだけを目安にしてしまうとどうしても下がってしまうため、他の部分(BAやT1Y)への皺寄せを安易に模索し始めてしまうでしょ?ってお話です。
分間スタートは下がっても、消費速度が伸びるだけで、1000円あたりのスタート回数は変わらないわけでして、ましてや、BY:7.0=1分間あたり7発多く発射された時、その7発でヘソへ入賞(抽選機会)するくらい、最近ほとんど無くなった玉掛りでのサービス玉やパチスロの目押しサービスと思えば大したことでは無いでしょ?
目的は射幸性の抑制、消費金額の抑制。ホール目線でいいかえると、ユルい機械は稼働が命だよねってお話です。
で、こっからは主に東京へ向けて。
東京は、さらに非等価になる分、現状の営業スタイルを見直す絶好の機会を得たと。
よーするにデフレ低玉貸し営業の見直しの機会ということですが、追い風は、各社からリリースされるいわゆる羽根物。換金ギャップがあれば、低玉貸し営業より融通が利くのは間違いのないところ。あとは定量制のガイドライン(ハヨッ。

低交換率の営業へシフトする際、出率UP=スタートを回すことが大義と考えがちですが、現代パチンコ遊技機は、ヘソ入賞個数=実抽選回数とならないからタチが悪い。SAMMYや京楽.の機械なんてアータ…っと、この話はまた別の機会にして、その前に、現状のお店の客単価=1人あたりの負け額を探る必要があります。
弱い店(稼働の低い店)ほど、これが実にわかりやすいのですが…(苦笑
これを機械仕様ごとや時節ごとに見ますと、自ずと当該店舗の遊技者にふさわしいスタート回数が見えてきます。
ちなみに、「平均」。
「平均OUT」って、仮に店舗平均OYT10000発としたとき、全部の台が10000発動いているわけじゃないですよね?
40000発動く機械があれば0稼働もあって、その「平均」。
旧基準機がしばらくはホールの中心で稼働していくわけですから、単純にスタートを上げるだけでは無く、その機械、その機械を中心に遊技する客層にあわせた調整が必要になってきます。
旧基準機の何が問題なのか?といえば、継続率、すなわち、MY重視の機械作りが問題なのだという行政の見解は明白。
遊技者感情からいえば、運試し的な遊技機会が多くなりますから、確変終了即離席が常習化し、ホールはこの一撃離席による割数の上昇に保険を掛ける調整に終始せざるおえない状況が常態化し…
低交換率営業へシフトする際、少しずつでも、コレを解消する方向へ向けていかなければ、結局交換率が下がっただけで何も変わらないということに…
MY(継続率)重視と相対する部分としては、変動秒数の短い、スタート値の上昇=抽選機会が多くなる素養をもった遊技機、例えば羽根物系、西陣の‘パカパカ8’系、ジェイビーのJ-RUSH3、三洋の沖縄3以前の甘海系、トヨマルの餃子の王将3等々、こういった系統の遊技機を、わけのわからない機械を買うくらいなら、自店遊技層へ提案して行く姿勢が重要になってきます。
「ダメなら直せ。試してみろ!」
ただ、何度も書きますが、当面は現行旧基準機を中心の営業をしていきますから、大阪や静岡の様に、「換金下がった分だけ楽になった~♪」でもいいのですが、だからこそ、せめて自店に来店してくださっている遊技層へ、新台導入の来店動機、来店機会に、提案を加えていただけたらなと。
交換率の変更は「どうやって周知させるか?」という非常に高い壁を伴うのですが、喫緊の課題としては、「玉単価下降に伴う営業計画の見直し問題」、「新台導入プラン白紙問題」のほかに、「貯玉・貯メダルの再遊技問題」、「移動・共有の自由問題」があります。どれも売上を圧迫する題材。
どうしたほーが良い!の答えは会社ナリになってしまいますので無いのですが、営業の姿勢、方向性は常に思考していただければなと。

本エントリーの最後に中古問題を。
年末に向けて新機種の登場が少ないとなると、供給量が需要を上回れば値は上がると考えるのが普通。
ただし、売る側も、入れ替える機械が無いから外せない…売りたくても売れない(笑
そんな状況のなか、中古市場に落ちてきた人気機種は高騰するだろう…
今のうちに人気機種は押さえておかなければ…

って、
こと今年に入って人気のあるMAX機なんてあるのか???
ここまででどうしても入れておかなければならないMAX機なんてあるのか???
だいたい設置しているよなぁ~
牙狼 魔戒 がどうなるか?くらいのもんじゃないですかね?

でも、入替しなきゃなぁ~  年末だもんなぁ~

9月、10月に入れられなかったMAX機だったらなんでもいーや♪
ウチにしてみりゃ新台だからなっ(キリッ

ってな買い方、選び方をすると、高額中古買ったはいーが、ナンも変わらず、かえって信用を落とす結果になると思いますのでご注意くださいませ(苦笑

以上、若干東京目線が強く心苦しいですが、本日のエントリーといたします。