5月17日

GWも一息つき、今月も半ばを過ぎ、しばらく大物機種のデビューも無いし…
そーいえば18日には大都の 故 木原会長のお別れ会ですね…
補給から回胴の製造、そして大好きだったパチンコの製造ができると決まった時には事の他喜ばれ、販売へは、「パチンコは無理して売れなくてもいいんだ。作れるだけで幸せだ」とおっしゃっていた…などと他愛もない事を書こうかなぁ~と思っておったのですが…
今年は業界にとってなんて年なのだろう…というお話を書かなくてはならなくなるとは…

なんのこっちゃ?

もともと月曜日の14時半から日電協の新理事に山佐・佐野社長が再任される(らしい)という記者会見の予定があったのですが、午前中に6団体の緊急会合が招集され、13時半から日工組が急遽記者会見という運び。

議案はいよいよというかついに『釘』。

現時点で聞いているお話を書いてしまいますが、
【6月から「遊技機健全化推進機構」の立ち入り調査時に、従来の調査項目に加え、『パチンコ機の実射試打』を加えますよ。】というお話です。

その実射試打で、何を調査するかと申しますと、『他穴入賞口に実射試打時間(20分程度)内に、何回入賞するか?』。

警察庁に日工組は「釘を人質に取られている」と、以前のエントリーのどこかに書いたと思うのですが、この流れからの今回の健全化推進機構への指示となったわけです。

どんな流れ?

大門課長が日工組の理事会の席で、「保通試験時と営業時の釘が著しく違うのはなぜ?」と、パンドラの箱を開けたのが発端と言えば発端。
小柳課長補佐の前任地が北海道で、「ひまわり釘事案」や「AKB釘事案」といった指導事案を直近で処理しながら着任してきた点も今回の指示・指導の流れを作っているのでしょう。
小柳補佐異動以降も、今年に入り、この北海道で既に「釘に関する指導案件」が2件、「自家買いに関する指導(処分相当)案件」が2件も報告され、且つ、北海道遊技事業組合連合会の解散などという件もあり、メンツ云々じゃなくとも、そりゃぁ一言言いたくなるよねって…

ただ、あくまでも大義としては『のめりこみ対策』。

本当に大門課長がそう思っているかは存じませんが、通常遊技時のベースが上がるという事は、必然的に(年頭、初めて言質として表現された)‘消費金額速度’を緩めるものですし、同時に射幸性の抑制につながるわけでして、まぁ、頭のヨロシイ指導ですねと。

ただ、健全化機構の検査対象となるコッチ(ホール)としては、たまったもんじゃないっていうのも事実でして(汗…

今回、諸元表を持ちだされております。

この諸元表通りにゲージを構成するといったいどういう数値データになるのか?

通常遊技時のデータですと、
S:2.0回~3.0回/分
ベース:30~40/分

こんな感じ(@全メーカー共通)。

笑い話では無く、今回の指導のトドメを刺したのが、(あえて)某機種が保通試験へ、なんと‘S:1.0回’のゲージで持ち込みやがった(笑えない。
そりゃぁ、行政も黙っていられないよねって。

言い方が正しいかはあれですが、ここ20数年、いわゆる現代パチンコを支えてきた「ベース理論」の崩壊が決定的になるわけでして、同時に、いわゆる等価交換での営業スタイルを維持するのが非常に困難となるであろうことは、MAX規制とあわせ、容易に考えられる今回の事案。

明日の6団体の連絡会でどのような対応となるのかが注目されるところです。