9月29日
めっきり秋らしくなってきて、やれ文化祭だ体育祭だと子供の日頃を見ていると平穏な日常が続いていくと思える今日この頃。
心配された回胴模様も連日『○○○適合!』『△□●の納品開始日決定!』の報を耳にする毎に浪の高さもいつしか平穏に感じられるかもしれませんが、業界的に見ますとまったくそんな事も無く…
鬼が出るか蛇が出るか… この秋の臨時国会からは目を離せないところでございます。
 
さて、今週は、奥村・マジカルハンター と、お待たせの 三洋・まわるんパチンコ大海物語3のデータ取りを。


マジカルハンター。

液晶演出等に関しては、まぁ、オリジナルなりに頑張っている感じ。
スペックも奥村にしてはさほどトンガっていない安全運転系。
100%分岐設計S値も高めで、ゲージも特に指摘する部分も無く、良くも悪くも普通の機械。
枠があればお好みで… というとこですかね。

 
で、まわるんパチンコ大海物語3。
 
「どう思います?」と、問われる度に、「日工組の組長のメーカーが、‘大海’というタイトルでトライしてきたのだから、それに答えないわけにいかないんじゃないかな?」
などと大人ぶって受け答えしていましたが、心の中のリトル熊は「等価じゃ無理でしょ」と、ずーっとつぶやいていたりしたわけですが さて…
 
4時間以上回してみました(笑
で、いつもどの機械も設計出率100%を若干下回る様にS:BA:T1Yのバランスを考えながら制作しているのですが、まぁ、各ショールームや本社内でゲージデータを取らせていただいている都合上、保通試験時の様なグチャグチャな調整は当然しませんで、極力マッスグな基準となるべくゲージで数字を作れる構成を持って帰ってくるのですが、結局今回、ワシの力量不足で、スルー通過頻度を下げないとS値がおさまらなかったんです。
 
スルー通過を分間20回程度に抑えないと通常遊技時の電チューS値を2回以下にできない。(第2ステップの渡りをコレデドウダッ!ってくらい割れば別ですがww)
フラットな状態で計りますと、楽に50回以上通過しますので、半分以下の通過量に整えなければならないってことですわ。
分岐S値 7.0回ということですので、ヘソのS値を5回程度に収めるのは、今回のヘソ周辺の構成やステージへ乗り上がり難い役物形状だったりと、構成という点ではさほど苦ではないのですが、御存じの通りパチンコってのは打ち出しと同時にいきなり電チューが開放を始めるわけではなく、【着席しました→玉を借りました→打ち始めました⇒最初の1回転目が変動を始め】るのに、このくらいのヘソのS値ですと40秒とか50秒かかってしまうことがまま発生してしまうのですよ。
等価での営業だと、なんだかとっても「まわらんパチンコ」な第1印象になりかねない。
 
で、今度は「ヘソ入賞分の賞球数を含んだBA値」を考えると、どうしてもヘソ入賞分を除いた電チュー賞球数を70~75で収めないことにはなかなか数字が作り難い。
 
で、スルー入口の植え込みが、上下釘同一角度ですと釘頭で12.25となる基礎植え込みなものですから、周辺を微妙にずらして、外回しの構成にしても、どーしてもスルー入口をマイナスにしないわけには収まらない。
 
これが個人的にはとっても気に入らない(怒°
 
美しくない(怒°
 
どうして右打ちにしてくれなかったのよ(トホホ
 
いや、等価じゃなければマッタク気にならないのですよ。
 
フラットに調整して、S:7.3回くらいでBA:95くらいの入賞スタートを保持する事はそう難しく無いゲージ構成になっていますし、これくらいだと回ってる感は上々ですから。

アタッカー周辺も、多くはないですが、お手上げってわけでは無い程度に落とせますし。


と、いうことで、結論を申し上げれば、高価営業、及び、利益目標水準の高いホールさんでの導入、及び、運用にはくれぐれもお気をつけいただければなと。

 
理想はね、ヘソSで5.8回くらいを保持できて、で、電チューでプラス1回という仕様かなと。