2021/09/04

(上記掲載のワシ執筆コラムを転載します)

2022年1月末まで残すところあと170日余ってところでの今回のエントリーでは回胴につきましての私見でも。
2017年11月… 有利区間/非有利区間の概念が回胴を暗黒の世界へといざなって早や3年…といったところでしょうか。この3年余の間に5.9⇒6.0⇒6.1⇒6.2&メダルレスへの指差し確認と、考えてみればかなり速いペースで変わってきているのかなと。業界上層部の方々の精力的なご尽力がうかがい知れる。とはいえ、日々の現場ではまだまだ旧基準機におんぶにだっこ。お客様の遊技傾向も着席優先順位は旧基準機寄りなのは否めないわけでして、まぁ、ならざる負えない。それもこれも、ほぼ全ての業界人が、ユーザーが、クチを揃えて尖らす「2,400枚」の件。ことココに関しては、有利区間3000Gで「取りきれない状況」「引き損」は回避できる可能性が非常に大きくなり、6.2号機への移行の際にワシを含め多くの方々が喜んでいる変化。また、たゆまぬ開発努力のおかげで非有利区間から有利区間への切り替え時の強アドヴァンテージを有する仕様や、状態移行をあまり気にしなくても良い仕様ヴァリエーションの適合により、なんとか旧基準機が無くなった先のちっちゃな灯は見えてきたのかなと。天井CZスルー3連発からの下皿にチョコッとメダルってな仕様はさすがに最近は影を潜め、天井直、レア役直の仕様が増えてきているのも良い傾向。
ただ、有利区間を抜けるとランプが消え、1G以上の非有利区間を経由して再び有利区間ランプが点き… 6号機では強制では無いとはいえ、設定を打ち直すと有利区間ランプは消える…
これがユーザー目線になりますと、ランプの光る据え置きノンリセット台には目もくれず「ランプが消えている時からランプが点灯するその時」に、たとえそれが10%の希望でも、なんらかのアドヴァンテージが見込める機種群への開店カニ歩きにそのまま反映されてくるわけですな。で、朝イチの“挙動タイム”で引っかからないと彼らは撤収…。自店の良客層は‘その後’から来店されるわけでして…
このあたりは某社某機の“設定変更後、疑似ボ当選までランプは消えたまま”ってな仕様の機械に対するユーザーレスポンスを注視したいところですが、これに加えて‘設定示唆表示’の功罪。カチカチ君達はもはや回胴島の風景としても、昭和から設定打っているワシ的には設定示唆に対してアーしてコーすれば…などと考えなくもないけれど、今や1タイトルで片島、BOX設置なんて新基準機ではとてもじゃないけど望むべくもない中で、1タイトル1台、2台中心の導入で設定判別要素を前面に押し出す営業って現実的に難しいと思うの。1台、2台相手に気を回し過ぎると下手すりゃぁ打ち子だぁサクラだぁと言われかねない。加えて日々更新される‘解析サイト、まとめサイト’に煽られるわけで、担当諸氏もたまったもんじゃないよね。“①!②!リセモ!”が1set わかります。
「偶数示唆」「①否定」で『この挙動じゃぁ⑥なわけないから②か④かぁ…』
で、出率104%の④をどこまで粘って打っていただけるのか問題 わかります。
設定④って、店側が高目と思っていても、お客さんは中間って意識が多いのよね(苦笑
ここいらあたりを【店長カスタム】を駆使してなんとか期待感を持って頂きたいのですがなかなかにヤツらはしたたかで手強い(滝汗。
旧基準機と現行基準機。神様の思惑通り間違い無く射幸性は抑えられました。2400枚ルールがと言わずとも、TYが抑えられ、且つ、出玉率試験で上限は抑えられたままで、さらにベースを下げる方向へシフトしていながらそれに見合った期待値という点で遊技者側と折り合いがつかない今ココですから、持ち玉遊技時間≒outはなかなか向上・安定してこないだろうなと。加えてAタイプの獲得枚数上限。ベースアップ&確率調整で内容は変わらない‘はず’なのですが、ここまではどーにも遊技動機には程遠い。旧基準が無くなってからが勝負だ!と己を鼓舞してみてもまだまだ先は長く感じてしまうのが本音。A+RTも然り。面前に待ち受ける難関10月30日ゴージャグ撤去問題以降の営業推移に気を揉む日々を送る現場監督たちなのです。
そんなこんなで6号機界にまだしばらく帳は下りたままなのかな…
○△問題の羅列になってしまいますが、最大の6号機懸案事項は「機械代償却さえ覚束ない」問題と「命短し旧規則機を入れ替えるのにどんだけ資金が必要か」問題。
ワシ的には、「新台をお客様へ提供するのも利益還元の一手」という思いにブレはないのですが、その新台の入れ替え対象が旧規則機…「じゃないほー」を、分かっていてもついついつい選んでしまいがちだからお笑いだ。6.2号機登場は喜ばしい事ですが現場の難儀は続きます。ワシの支援先では‘せめて機械代償却解消の道’を日々探ってはおりますが、チカラワザを駆使してもやっぱり綱渡り感は否めない(汗。ならば中古で…となると、新台価格を超える高額中古機ならばまだしも、手の出せる頃合い良しの中古6号機は旧規則機減台にはなれども、どんな営業努力、施策を施しても業績向上の一助どころか業績低下に拍車をかけるという始末。とはいえ、‘あの’5号機切り替わりの時の絶望感までは感じない。あの時との大きな違いは遊技機性能がギリギリだけど保守できている点と中古流通が整備されている点。低貸し営業環境も広がりを見せました。遊技機の特性にここいらあたりを組み合わせながら市場環境と合わせ存命の道を探して行こうかなと考える今日この頃で御座います。
5号機切り替わりの頃に比べてSNSを筆頭とするネット環境が当時よりはるかに整っている点も見逃せない。パチンコ・パチスロ下げ発信やイベントモドキの発信は相変わらずですし、YouTubeの【クソ台オリンピック】が20万回視聴超えは御愛嬌としても、霜降り明星さんや岡野陽一さんを筆頭に芸人さん達の楽しい発信も多くなってはるかに当時より味方が増えている感はあるんじゃないかしら。
コロナの影響は大きいですがそれでも“あの時”に比べたら悲痛の中でもゼンっゼン前向きに行けるぜっ!と、自らを奮い立たせたところで今回のエントリーとさせて頂きます。

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