データについて
ここ何回か、時間粗利について書きましたが、別に僕自身はそれ自体を否定
しているわけじゃないんですよね。

結果に対する原因を、一指標から結論付けするのはよくないだろうと・・・。
特に原価率、または遊技客に対する還元率は例え商品(遊技台)ごとに
同じような値であっても、所詮平均値に過ぎないわけです。

甘デジの台粗利5000円とMAXの台粗利5000円が同じ意味を持つか?

甘デジの玉粗20銭とMAXの玉粗10銭を比較するとMAXの方が遊技客に
とって優しく感じるのか?


平均値だけをみると、前者は同じと言えるし、後者はその通りです・・・と
なりますが、現実が違うことぐらいご存じのとおりです。

時間粗利の中身は最終的な遊技時間と台粗利から算出された値で、
プロセスは全く反映されていないのは承知のとおりですが、初当たり迄に
平均(笑)で20,000円程度消費する現状、この時点で時間粗利は20000円近く
になっているわけです。
つまり 「投資区間」 「大当り区間」 「持ち球消費区間」 が明確に別れていて
それを全部ごっちゃにした平均値に何の意味があるのか?

1台の遊技台の最終データとしては正しいのかもしれませんが、遊技客の存在を無視
して、遊技台の平均データで何かを語る時代は、そろそろ終わりにすべきだと
考えます。

その辺の顧客管理をもっと整備しないといけないし、もし整備できたなら、現行の
遊技機が平均値では問題なくても、顧客単位ではどれだけ平均値と大きく
かけ離れた値になるのか?が理解出来ると思います。
現行、それに目を瞑って平均値である「時間粗利が問題なんですよ」と強弁しても
僕には全く伝わらないのですが・・・。

時間粗利1000円の何が悪いの?
10時間遊んで1万円じゃん。それぐらい許容でしょ?

「時間粗利1000円」という数字自体に何の意味も持たない事に気付くべきです。
「甘とMAXの時間粗利1000円が同じ意味」だと言っているのと同じ事です。

その額面通り受け取っていいのであれば、全く問題ないはずですが、これが問題らしいと
いうことは、その裏を読み取らなきゃいけないわけですが、その裏の部分を前面には
押し出さないと言うところが姑息と言えば姑息なところですね。

そんなことよりも顧客一人あたりの平均粗利とその標準偏差を算出した方が、もっと
有意な値になるし、問題点もハッキリと分かるはずです。
もちろん、分かっていても破たん寸前までは何もしないのがこの業界の慣習ですがw

更に言うなら、スタートスランプに気を使っているということは、格差の是正を解決点と
しているわけで。
当然、粗利には格差がないと勝つ遊技客を創出できないですから、格差は必要
なのですが、その格差と稼動などの関係に閾値があるのか?
あるならそれを数値化出来ないか?
そういうことをもっと考えて欲しいわけです。


統計は誘導したいような恣意的な解釈が可能であり、当然利害があるのであれば
発表者の意図を汲んだ値を公表しているんだ・・・ぐらいに考えないと、もしまともに
受け取るといいカモにされてしまいますので注意が必要です。