SH@CK式【ゆく年、くる年】

早いもので2023年も残す所あと僅かとなり、業界的にも大きく変化のあった2023年を振り返りつつ2024年の展望を本記事テーマ【ゆく年、くる年】として綴って行きたいと思う。

2023年は昨年末からリリースされたL機に寄る劇的なスタートを切った一年となったものの2月3月とL機新台が無く、稼働も間延び感が出始めた頃となる4月に「L北斗の拳」のリリースにより2023年一番の変化を市場に齎したのは記憶に新しい。

「L北斗の拳」が業界全体に与えた影響は4月の売上・粗利では前月比約107%(前年約102%)となり、前年比115%(前年約107%)と絶大な効果となっている。実際には他のメインタイトルの効果もあった訳だが、翌月以降も高い推移となった要因の大きな一つは「L北斗の拳」であるのは間違いないだろう。

そして、「L北斗の拳」と同月にe機がリリースされたが結果は知っての通りとなっている。この結果を受けて6月には現在業界の話題にもなっている【ラッキートリガー】の緩和が行われ、e機TS緩和1/350の結果を受けるや否や次の緩和へと乗り出したフットワークの軽さは見事と言えるだろう。更に、個人的には2023年で一番業界に影響を与えたと考えている算定値ベースの緩和が11月頃からのリリース機から適応されたのは周知の事だろう。
個人的にこの緩和により一旦【釘問題】は終結したと考えており、チェックシートによるゲージ及び役比モニターによる数値の限度が明示されたものともなり、“実用的なラインまで限度を下げたのだからこれ以上やるなよ”と言うメッセージを強く感じる。
実際に中にはチェックシート範囲内でのゲージでも玉が当たるものもあり、下限ベースに関しては役比モニター検査員の主となる健全化機構の通報ラインは算定値数値外なら直ちにと言う訳ではないので、チェックシート内であれば違法・罰則にまでは咎められる事はほぼ無いだろう。知っての通り元々“元に戻すメンテナンス”は決まった手続きの元ならば認められている行為であり、逆説的に“ゲージは変化する”事実を前提としている訳なので、仮に通報されたとしても該当台を稼働停止して、決まった手続きにて対応するだけと言うのは以前から変わりない事である。そして、店舗のオペレーションとしてセキュリティラインが下がる事も無く、変わらないのも事実である。ここがホワイトになる事は封入式構想が頓挫した今は換金合法化など大きな変化がない限りは無い事なのだろう。

と、パチンコは“e機リリース”“ラッキートリガー内規緩和”“ベース緩和”と大きな動きがあった一年となり、規則・内規で制限を設ける大きな分野である“射幸性”は出玉リミッターとなるコンプリート機能が搭載された事により順調に要望が通っている状況にある。但し、緩和内容自体がユーザーにニーズに沿ったものかは別ではあるが…
来年には“ラッキートリガー”のリリースを皮切りに、“TS”及び“総量”の制限が曖昧となるシナリオとなっているとの噂もあり、e機内規当初から噂されていた“TS下限399”“総量9600”となる所謂“MAX機復活”の流れになるかが見所となるだろう。但し、個人的には以前より記述している通りに業界縮小の原因がパチンコの出玉性能では無いと考えているので、今進んでいる緩和劇の効果は未知数と言わざるを得ない。

緩和話で言えば、スロットは今年の6月に日電協理事長に北電子の小林社長が就任され、少し前に早速“A300”緩和に向けたA+スペックの緩和が進み始めており、業界あるあるの一つでもある内規緩和前の駆け込みリリースについても半年以上リリースが無かったタイプ・分野が突如リリースされ始める傾向も顕著に出始めている。“ラッキートリガー”で言えば、2022年11月以降リリースが無かったライトミドルタイプも緩和決定された6月の前月とあたる5月から「哲也」「やじきた」「スプスプ」「わんにゃん」と怒涛のリリースとなっており、A+タイプも2022年10月の「まほいく」を最後にリリースがされていなかった所から2023年6月の「C.C」から始まり「ラブキューレ」「エウレカ」「マジハロ」と急にリリースが加速し始めているので市場に影響を与える緩和が控えている可能性は高い様に感じる。

日電協理事長メーカーである北電子の動きとしても2024年販売ジャグラーで当初より噂されていた「L(?)マイジャグ6」の噂は掻き消え、他ジャグジャンルとなる「ミスタージャグラー」「ジャグラーガール」を引っ張り出してきている当りが思惑強めな動きの様に感じており、就任時のコメントでもL機完全移行に対してかなりバッファを持たせた期間でのコメントをしているのでこれからの展開は楽しみな限りである。

市場的な話に戻すが2023年は「L北斗の拳」による業界躍進と最早お家芸でもある供給過多による王座陥落及びお膳立てありの出来レ感すらあるユニバ「バジリスク」の王座奪還がスロット市場の有り様となり、パチンコは残念ながら予想通りのe機失墜からの「eReゼロ2」の記録的な稼働にて漸く兆しが見え、「エヴァ」も負けじと高稼働となった事によってD社レンタルとF社殿様営業の悩みの種がある素直に実績に喜べない一年の最後となった。
とは言え、D社も版元と大揉め且つ前回の“部材不足”による対応と言う大義名分が無いので、レンタルはし難い状況ではあるのでどの様な販売になるのか楽しみな所でもあり、F社はビスティの社長がかなり高度な政治的な動きによって交代となっているので、コチラもどの様な流れになるかは楽しみとなる。そもそも「エヴァ15」と合わせて飽和の傾向が見え始めているので、王座陥落ももしかすると遠くない未来にくるかもしれない。
その未来の一端となる可能性として来年2024年3月よりリリース開始となる“ラッキートリガー”は【LT9600・平均TY3200以下・TS1/200未満】が大まかなルールとなり、前述した通りに“MAX復活”そのものになる可能性も少なからずあり、過去の「アズレン」「バキ」の高実績を考慮すると、“遊タイム”“Cタイム”と銘打った緩和が鳴かず飛ばずの結果であったものの、初めて結果に期待出来る緩和となるかもしれない。まぁ結局日工組理事長メーカーである京楽は「e仕置人」に続いて「LTまどまぎ」も間に合わなかったあたりは、ある意味で“出る出る詐欺”に次いでのお家芸にすら感じる。

と、【ゆく年、くる年】をテーマに綴ってきたが、2023年はメーカー・ホール共にスロットに注力し、市場ニーズに合った投資・営業が例年よりも出来た1年であった様に感じる。2024年はパチンコが「Reゼロ」「エヴァ」の市場が崩壊しないかぎりはスロット主流の市場なのは変わらないだろう。スロット内規の緩和についても日工組理事長三洋時代に近い、劇的な変化なく進むと思われ、唯一パチンコの緩和で市場が変化する可能性が僅かにある程度と考えている。広告規制も一定の制限が見えてきており、PS共に王座が決まっている状況にあるとなれば、遊技環境による競争が激化する事が予想されるので、投資先・方法が非常に重要な1年となるだろう。ホールによっては新台・企画に頼らない体質改善に近い一年にする事が良いかもしれないだろう。

来年も少しでも業界・営業に役立つ内容を様々な場面を通してお届け出来ればと思う!

それでは皆様方、良いお年をお迎え下さい!!