管理遊技機導入を控えた今日この頃…

いよいよ業界から玉・メダルが無くなる新時代が到来する!そんな新時代の幕開けとなる管理遊技機の導入を控えた今日この頃の所感をいつも通りにSH@CKの主観でお届けしたいと思う!

冒頭で玉・メダルが無くなると言ったものの厳密に言えば玉は循環するだけでなくなる訳ではなく、所謂物理的な“出玉”が無くなる事となる。出玉払出についてはスロットで言えば、ベルリプレイやボーナス入賞時に敢えて払出音を発生させるなどの配慮が5号機時代よりずっとなされて来た。“出玉”が無くなる事でどの様な印象になるのかは率直に楽しみな所である。とは言え、各台計数機はパチンコでは大きく普及したものの、スロットは下皿からサンドへ移す工程があるからか、特定地域でしか普及しなかった事や未だにパチンコでも所謂“魅せ玉”としてメインコースは玉積みの店舗も散見される状況にあるなど一抹の不安もある。かく言う私なんかはスロット各台計数機も嬉しい設備と考えてはいるものの、未だに玉積の環境では時代錯誤の“俵積”“木の葉積”を好んでしてしまう化石プレイヤーだったりする。スロットユーザーは適応能力の高いユーザーが多いので、この不安も杞憂で終わる可能性の方が高いだろうし、ジャグラーの様な幅広い年齢層をターゲットとした機種の場合はその限りではないが、今回リリースされる遊技機のターゲット層を考慮すれば問題にならない程度だと考えている。

市場自体の変化で言えば、これだけ業界内でのプロモーションが長く広く行われているだけに大いに盛り上がる事だろう。但し、“管理遊技機=良い”にはほぼなる事は無いと思われるので、盛り上がりも徐々に落ち着き始める事だろう。これは現行6.5号機の結果からも分かる通りに遊技機による良し悪しは絶対に存在し、10月現在までにリリースされた6.5号機16機種の内、6.2号機となる「番長ZERO」よりも稼働を下回っている機種は半数近く存在しているのが実情であり、これは仮に内規の優位性があったとしても当然のように起きる事だからである。この内規による優位性で言えば、過去内規のものが殆どとなり、パチンコ65%規制時には「北斗無双」を筆頭に「聖闘士星矢3」「RAVE」「クイーンズブレイド2」などが名を馳せたが、その他の機種は内規の優位性を有しながらも自然淘汰されていった。スロットでは4号機「俺の空」「イミソーレ」などは唯一無二に近い残り方により、一時代を牽引したが5号機では「番長3」などの限られた機種が市場牽引し、5.9号機直前でリリースされた「剛衛門」「男塾」などは残らなかったのは未だ記憶に新しい実績だろう。
そして、何よりも現時点では6.5号機内規上で管理遊技機も現行機も同じ内規で開発されている事から、内規による優位性が定かでは無い以上は過度な期待は禁物としか言い様がない。とは言え、少なからず有利区間ゲーム数無限などの内規幅は6.3号機にて認められている点もあるので、やれる事自体は増えており、どこまで行っても遊技機メーカーの開発能力次第にはなるが、優位性を発揮出来る遊技機がリリースされる可能性はあると言える。但し、業界全体の規模を押し上げるに至るかは別の問題となり、現状6.5号機によりスロットは飛躍的に向上したのは言うまでも無いが、パチンコからの移行がメインとなり、業界規模として盛り上がっていると確信出来る状況には無い。徐々にコロナの影響が薄れている事や不景気に強いと言われている業界性質などの要因を考慮すると、原因特定は困難を極める状況となっている。とは言え、足が遠のいていたユーザーを今一度パチンコ屋に足を運んでもらうのには絶好のチャンスとなるので、プロモーションは十二分に注力するべきだろう。特にメーカーはTVCMに力を注ぐべき状況であり、何故か昨今のメーカープロモーションは既にホールに通っている人間に対してのYOUTUBEなどのプロモーションがメインとなっており、失礼に聞こえるかもしれないが“家でTVを見ている様な時間を持て余しているユーザー”こそ、ホールに足を運んでもらえなければ、現にどれだけ高額な新台を入れても店内移動若しくは店舗間移動にしか繋がっておらず、業界縮小の一途を辿る現状を打破する事は困難と言えるだろう。

ここに来て管理遊技機の導入に際して、所轄単位にてユニット事前設置による規模や遊技機導入迄の日数に物議が醸され始めている等、ホール側が望んで導入したい訳でもないものに翻弄されているなどまだまだ課題が多く、ユニット供給問題などの設備を含めた今回の段取りの悪さや計画性の無さについては散々他でも語ってきた事で思う所は少なく無い。が、何れにしても“新台=管理遊技機”となるのも遠くない未来に来るので、今回の事で“良い悪い”を論じても余り意味を成さず、建設的ではないだろう。何ならこの論点は既にし終えている感があり、今年8月の閉店店舗数が旧規則機撤去による閉店判断となった1月2月をも上回った閉店店舗数となったのが管理遊技機に対する決断に至った結果を物語っている様に思える。
低貸専門店にて管理遊技機を導入しない方法もあるのかもしれないが、コロナにより低貸専門店のビジネススタイルが崩壊した節もあるので、良し悪し問わず新台入替が必須となる高貸営業での選択肢などハナから無いに等しく、“営業を続けるのならば管理遊技機の導入は必須!”という事だ。

今回のスマートスロットについての私なりの“アレやコレや”は、PiDEAさんの記事を確認して頂ければと思う!

「6.5号機でパチンコを超え、スマスロで差が開く…」記事URL
https://www.pidea.jp/articles/1663309700
「スマートパチスロ4機種を〝ガチ〟レビュー」記事URL
https://www.pidea.jp/articles/1664160345