Q1)当機の開発意図とセールスポイントをお聞かせください。
A 現在、4円パチンコの稼働回復が業界としての課題となっているかと
思います。
これらを回復するためには、何よりユーザーの不満を解消することが
第一と考え、中でも、特に多数を占める 「時間がかかりすぎる」
「複雑なゲーム性」 「当たらない」といった不満を解消することに主眼を
おいて開発を行いました。
「短時間勝負」もでき「簡単」で「当たりやすそうな」機械になったと思っ
ております。そして、このイメージこそが本機種最大のセールスポイント
になっております。
Q2)2009年にリリースされた‘初代 餃子の王将’と、4年の月日を経て
今回リリースされた‘2’。
初代はいわゆる「パンドラゲート」からの役物内侵入でしたが、当機では
「通過チャッカー」からの役物内侵入へ、また、初代は「凸凹ステージ」
からのゆったりとした振り分けでしたが、当機では「回転体」からのスピー
ディーな振り分けへと、役物入賞経路に関わる天ブロックのゲージ構成は
もちろん、役物内の玉の動きに関する部分やタッチセンサーの使用等々、
外見上の変化も多く見て取れるのですが、このあたりについてお聞かせください。
A 本機の開発にあたっては、前作からの反省点等をふまえて以下の事柄を念頭に置き開発を行いました。
・より気持ちの良い玉の動きの追求
・ゴト対策はもちろんのこと、ゴト行為を想起させない役物
・セブン機に近い飛び込み入球数設計とゲージ構成
・遊技者の視点の動きに配慮したレイアウト
前作では、その飛び込み形状から(実際の効果はなかったのですが)油玉を試されてしまい、その掃除に
かかる作業等でご迷惑をおかけしてしまったホール様もございました。
こういった試すといった行為までも未然に防ぐために、今作では釘で飛び込み入球口を構成し、回転体に
てのスピーディーな振り分けを行うようにしました。
タッチセンサーについては、通常のセブン機とは異なりデジタルを変動させるまでのプロセスや1回転の重
みから、これを搭載することで、より遊技への参加感が増し面白くなるとの考えからに他なりません。
Q3)当機では4種類のスペックを同時期に市場投入されるわけですが、それぞれのスペックに適した
運用シチュエーション(想定された運用シチュエーション)をお聞かせください。
A 「大盛3000」、「特盛5000」の大量固定出玉タイプについては、遊技の時間効率を圧縮し、時間の無い
ユーザーに対しての参加機会を拡大するだけでなく、そういったユーザーが閉店間際や平日昼間のちょ
っとした空き時間といったホール様にとっての弱い時間帯に来店することで、ホール様全体を活性化させ
遊技客の滞在時間を引き延ばすといった効果があります。
よりピンポイントにその効果が必要な駅前型の店舗には「特盛5000」を、その効果を全体的に広げたい
郊外型の店舗には「大盛3000」を、と想定しております。
また、意外なところでは両機種ともに低貸玉での運用も非常に相性が良いかと思われます。
景品に交換するには中途半端な持ち玉での一発逆転狙い、といったシチュエーションが容易に想像でき
るかと思われます。
甘タイプの2種類については、役物機の面白さだけではなく、あと1回転回せば大当たりするかもといった
遊技者心理から止め時の判断が難しいこともあり、全体的な稼働の底上げに貢献すると想定しています。
大量出玉タイプと同様に、ある程度の遊技客の回転が必要となる駅前型店舗には、より差玉の出やすい
ラウンド振分け搭載の「おかわり777」を、羽根物に近い運用で遊技客の滞在時間を伸ばし全体的な稼働
の底上げをといった郊外型店舗であれば「ミニ500」をと想定しております。
Q4)当機の運用にあたり、「これだけはやってくれるな!」、「これだけは注意して!」という部分があれば
お聞かせください。
A 「右ゲートをシメる」ことだけはやめて下さい。本機のゲーム性を著しく低下させます。
通常のセブン機とは違い、体感的に遊技者が飛び込み数の良し悪しを判断することは非常に難しい仕様と
なっております。
それゆえに飛び込みの整備だけでも十分に利益を確保できる仕様でもあり、逆に「競合店よりも飛び込み
ますよ」といったことを謳っても、遊技者には伝わらない可能性が高いです。
セブン機的な「BA、TYを削ってスタートに還元」といった運用は、その意図が伝わらないだけではなく、
本機のゲーム性を低下させ遊技者の信頼を失うことに繋がりますので、その点だけはご注意意のほど
よろしくお願いいたします。
お忙しい中、御協力ありがとうございました(礼
回答主 豊丸産業 ジャクリン様 他、当機開発に関わった皆様
訪問者 NOB 石川