月刊シークエンス2026年2月号業界羅針盤より

 「新機軸続々と」

冬らしさが加速する中春の訪れが待ち遠しい石川ですおはこんばんちわ。
年も明け、エヴァ17、北斗転生の結果も見え始めている中での入稿となりますが、P-WORLD上では2機種共に全国約83%程度の導入率となっています。

すなわち、全国で新機種を購入可能な最大店舗数はおよそ5000軒、限界導入予算およそ500億円という状況での2026年の船出とも見て取れます。

この2機種によって新規客層、離反客層の呼び込みには残念ながらつながったとはいえず、また、ユニットの裾野は広がらずに
スマパチ・スマスロ島内での入れ替えにとどまっており、新機種静観店舗1千軒余は今回も冷静な対応でした。

このバランスは大きく変わらず今年も続くと思いますが、店舗数減少は鈍化傾向にあるとはいえ、メーカーさんも苦戦が続きそうですねぇ…

一先ずそのメーカーさんの現状把握をしておきましょうか。

2024年1月初頭時から2025年12月末へ渡っての足掛け2年の各メーカーのシェア率の遷移は…

<パチンコ機>
   2024年1月 ⇒ 2025年12月
三共系:31.3% ⇒ 33.9%
三洋系:24.3% ⇒ 21.2%
サミー系:8.6% ⇒ 11.7%
藤商事系:7.2% ⇒ 5.5%
ニューギン系:6.7% ⇒ 5.6%
ダイイチ系:4.8% ⇒ 1.7%
大都系:4.6% ⇒ 5.1%
京楽.系:4.0% ⇒ 4.8%
平和系:3.5% ⇒ 3.5%
サンセイR&D:2.1% ⇒ 4.6%
ユニバーサル系:1.8% ⇒ 1.4%
以下省略
<回胴式>
2024年1月 ⇒ 2025年12月
北電子系:26.9% ⇒ 27.6%
サミー系:19.1% ⇒ 13.6%
ユニバーサル系:13.1% ⇒ 10.0%
三共系:8.6% ⇒ 12.4%
大都系:5.8% ⇒ 6.5%
山佐系:5.5% ⇒ 8.6%
エンターライズ系:5.5% ⇒ 6.0%
平和系:4.9% ⇒ 4.6%
藤商事系:2.5% ⇒ 0.7%
コナミ系:2.1% ⇒ 1.6%
スパイキー系:1.5% ⇒ 3.9%
ネット系:0.6% ⇒ 1.0%
以下略

適合率が直結しますし特に回胴は影響が色濃く出ているのですが、この遷移をみて何をお伝えしたいかと申し上げますと、
どこのメーカーがシェアを伸ばし、どこのメーカーがこの2年間でシェアを下げたなんて話じゃありません。

市場で30%以上のシェアを誇る三共グループ。
という事は、フリーダム枠がその分だけ配備されているという事実。

この状況下において本年早々に新価格方針「SANKYO YELL(エール)プライス」をプレスリリース。

今期のラインナップでこのプランに該当しないであろう専用枠機1機種を除けばほぼ板面での導入中心。

となればもう一声安価な新機種購入が可能となりSANKYOの目的とする「導入のしやすさ・運営しやすさの向上」は現場へ響くのかなと。

もう、ほぼサブスク状態。

「KUGITAMAプロジェクト」でも安価レンタルプランを準備しており、
機械が売れない売れなくなると多くの関係者が考える目の前に提案された価格抑制路線の絵図。

今や1台税込み60万円超時代。

その機械にグランドセイコーの価値はあるのか?と常々感じているワシとしては、
新年早々にちょっとばかりビックリしたので市場シェア率を調べたという流れ。

こんなプランに早々と追随できるメーカーは無いと思うのでSANKYOグループの無双は今年も継続でしょうね… 

「KUGITAMAプロジェクト」も本格始動する模様。マジカペ、モンスター、うちのポチ、サンドラ等々過去の名機らから何が復刻されるか楽しみです。

新しい取り組みといえば、意外と言っては失礼ですが、思いのほか動いている レバーレス新筐体の L無職転生と“コテスタ(固定スタート)”搭載の eようこそ実力至上主義の教室へ の2機種。

レバーレスについてはユーザーがオモシロメズラシがって話のネタに打感を味わいたがって初動はそこそこだろうというのは想定内で、
その間にゲーム性にも魅力を感じてくれれば、設置台数は少ないので安定稼働となろうかなとは思っております。

が、個人的な第一印象は「肩は痛くならないし、それよりもリハビリに最適だな」でした(笑。

新筐体といえばユニバーサルのスタイリッシュな筐体と操作性も見逃せないところ(機械の中身については別のお話)。

どちらもカジノを意識した時期での開発でしょうか。

今後も各社からの新筐体投入が楽しみです。

“コテスタ”に関しては「方向性には大いに賛同するが、せめて3段階くらいの設定搭載仕様か新解釈基準の設定搭載機として欲しかった」ってのが初見の感想でした。

「コントロールはベース値で…」ってなってしまうわけでして、運用をホールへ委ねてしまっては開発意図を歪めかねない事に。

京楽.さんの‘ナイスキャッチステージ’もそうですが、コテスタのサンセイさんはもとより、平和さんの‘スタサポ’もこのスランプ軽減系統ですし、ニューギンさんの公開商標である‘S調律機構’もこの類でしょうかね?

‘デカヘソ’が業界統一ワード化しているのですから‘コテスタ’統一で良くね?などと思いつつ、右板面が装置化されて幾年月…

左板面の装置化によるスタートスランプ軽減の方向性は今後も進んでいくのでしょう。

長年くぎに携わってきましたが、板面全体の装置化となればいよいよハンマーを置くときが来たようです(泣… 

パチンコ機の回胴化元年といったところでしょうか。

となると、ますます「KUGITAMAプロジェクト」が楽しみに。

「月に2万円ならスタッフの勉強代と思えば…」という経営者様の声もチラホラと。

3年後、5年後には回胴式からレバーがなくなるのかなぁなどと思いを巡らせつつ
SANKYOの提灯記事みたいになってしまって少し悔しい本稿は了とさせて頂きます。