月刊シークエンス10月号 業界羅針盤 掲載記事

『ボーナストリガーへの妄想やあれこれ』

11月の一部機種の回答も未だ出ない中まだ9月半ばだというのに連日12月の機械のお話で少々辟易しております(9月20日執筆中)。

回胴もパチンコも仕掛けをするには程良く機種数は揃った印象ですが2022年年末の再現だけは勘弁して欲しいというのが正直なところ。

そして十五夜の時節というのに連日のこの残暑。

味覚だけでも秋を感じられるようにして行こうと思う今日この頃でございますが、それにしてもオオタニさ~ん!!WBCで優勝を決めたスタジアムで、6打数6安打3打席連続HR10打点2盗塁で51-51ってもう漫画でも描けないシナリオ(9月20日執筆中)。
勢いのままに投手でサイヤング賞なんて取った日にゃぁ全米どころか全世界が泣く!どんどん驚かせて頂きたいです。

さて、先般、皆様御存じの通り技術上の規格解釈基準の改正がアナウンスされました。

申請開始は9月26日からとなりますので、早ければ春先には新規格解釈基準機がお目見え?かもしれませんね。

個人的に今回の改正で先ず目をひいたのは『イヤホン(有線及びBluetooth)の接続』についての記載。

技術的にBluetooth搭載は各社の新枠・新筐体からになるのかなと見ておりますので先行は有線かなと。

有線が先行となるとホール側での準備もいくつか思い浮かぶところ。

折角の新機能ですからイヤホンの貸出も考えたいところですし、回収したイヤホンの消毒等も。

時に話題となる爆音遊技者問題にクールな影響が出ると良いなと思いますし、周知されていけばスロットコーナーはより静かな遊技環境となり、将来的にスマパチ島が増え補給・循環設備が減ればパチンココーナーも静かな遊技環境になりそうです。

先々はオリンピアエステートさんのLバンドリS11の様なBGMが途切れない演出の機械が多くなって行くのかなと。

よりクオリティの上がった楽曲系アニメ版権や歌手系版権機種を楽しみに待ちたいと思います。

他にも『回胴演出における視認性確保の明確化について』(イメージし易い所ではサンダーVが復活可能)や
『ぱちんこ遊技機の設定について』(6段階設定それぞれで設計数値を変更可能)なんてのも記載されているのですが、
今回の改正で業界的に最も注目されたのは『ノーマルAタイプにおける規定数固定機能の実現について』の記載。

いわゆる“ボーナストリガー(BT)”の搭載がノーマルAタイプに限り可能となったという点。

パチンコ機のラッキートリガーが評価されているだけに‘トリガー’と聞いてムズっとしたのはワシだけでは無いはず(笑。

これは遊技枚数を状態により固定することによって通常抽選確率遊技時(3枚掛け)とは異なる抽選確率状態での遊技区間(2枚掛け、1枚掛けでの抽選確率区間)を設けられるという事で、確変というよりは黒歴史時代の‘状態モノ’と言えば聞こえは悪いがこのイメージ。

内規でどう統制が取られているかは未知無知の領域ですので正確に「こんな機械が!」とは書く事はできないのですが本稿では妄想の範囲でイメージの具現化を。

先ずリリースされた情報を受け、BB+BT、通常BB、RBの振り分けでBTはRB当選で転落といったゲームフローがパッと頭に浮かびます。

ただこのフローだとBT中の確率設計次第ではホール側としては少々扱い辛い出率設計になりそうな気がしております。

この体で言えば、現行の300枚払い出しAタイプを基本としつつオマケ的なプレミアムBBを搭載した機種の方が現場感覚としては扱いやすそうですし
今目の前のAタイプユーザーも取っつき易いのかなと。

1日遊技の中で2,3回引けるかな?程度の確率でも現行のAタイプより遊技者の期待値は上がるのかなと。

他には「A-300、A-400がATによる疑似ボーナスでは無くAタイプとして」作れそう。

3枚掛通常遊技から初回BB終了後は2枚掛遊技区間となりBT突入。

ここの抽選確率が1/1であれば、BB獲得枚数が150枚であれば2連シームレスで300枚のBB、200枚であれば2連で400枚のBBが可能に。

1/1では無くてもP大工の源さん超韋駄天YTAの様なイメージで少獲得枚数高継続率のAタイプも勿論可能。

いずれも現行の払い出し枚数上限を超える獲得枚数を有する遊技機開発が可能と思えるだけにやはり今回の改正は大きな緩和と言えるでしょう。

パチンコ機のラッキートリガー搭載で遊技機の提供、選定の幅が広がった様に回胴の来年以降も面白くなりそうです。

仕事帰りに来店して下さるユーザーはもちろん、業界的に欲してやまないZ世代へのアピールにおいてもAタイプの遊技性向上は欠かせない部分。

加えて現在10万台以上設置されているSアイムジャグラーEX-TPが来年10月を目途に認定期間満了を迎えるわけでして、
1年を前にこのタイミングでAタイプの緩和実施は恐悦至極。

2024年8月末段階での25π機におけるジャグラー系のシェア率はおよそ25%超(ちなみにスマスロのシェアは50%を超えました)。

そしてジャグラー系以外のノーマルAタイプのシェア率はおよそ2.4%。

新台を購入する意思のあるホール数は4,500軒程度という現在、1年後、このシェア率に変化が起こるかどうかは各メーカーの腕の見せ所。

イヤホン+BT搭載のニューAタイプへ妄想を膨らませつつ本稿は了と致します。