3月1日のエントリー「ここまでの変化と今後。」

本日は、前回のエントリーで触れた遊技機の変化について。

まず、昨年12月から始まった、海JAPANを筆頭とする「経過措置機」。
ここでの変化は板面表面の「ベース」に関するものだけではありません。
契約書の裏面に【特約条項】が記されています。
この中に、
「売買物件の納品後、当該売買物件が当局の指示により撤去せざるを得ない状況となった場合には、甲(メーカー)は下記撤去補償を乙(ホール)に速やかに支払わなければならない」
という一文を伴った条項が入りました。(ご確認頂ければと)
三洋さんの場合は、納品日後撤去までの期間とその補償代金を
(1) 1か月以内 → 売買代金の60%~70%
(2) 1か月を超え3か月以内 → 売買代金の40%~50%
(3) 3か月を超え6か月以内 → 売買代金の20%~30%
(4) 6か月を超え1年以内 → 売買代金の10%
(5) 1年を超える場合すべて → 売買代金の0%
と記しています。
現場感覚的に、また、事務経理的にも慣習から見逃しがちな部分となりますが、劇的な変化と言わざるを得ないのがコレ!
メーカーさんの言ってみれば必死さが伝わってくるでしょ?

これはこれ。

「経過措置機」と書きました。
2月末までの納品機種は『ベース値』が30を下回っています。
この『ベース値』。
余談ですが、法令用語ではないこの単語を行政に使用させたのは日遊協の手柄。
閑話休題。
年明けから納品されている遊技機のいわゆる諸元表も、全メーカー、非常にコンセンサスの取れたものとなっていましたが、この流れから3月へまたぎますと、真北斗無双を筆頭に、開発上、短期間で手を加えられる部分で対応した通常時ベース30に極めて近い遊技機の登場となりますが、これもまだ「経過措置機」。
リユース対応の甘翼/SANSEI を筆頭に、普通入賞口周辺のゲージ構成に手を加えたり、真北斗無双のように変動秒数の尺で対応したり、ガンダムの様にヘソ賞球個数で対応した遊技機群。
これら「経過措置機」を経て、4月保通持ち込みから『新内規機』へと移行していくことになります。
仕様に関しては概報通りですが、この『新内規機』に於いて劇的に変わりそうなのが、
<諸元表にベース値が表記(付記)される>
ようになりそうだという点ではなかろうかと。
入賞は確率ですから、想定される下限~上限の数値が表記されることになるのかなと思いますが、よーするに、性能に影響を与えると考えられるレギュレーションとして、例えばF1のリヤウィングの面積を設定しているのと同じような感じ?
こうなりますと、より『点検確認』や『調査』の意義が高められることになりそうです。
「今後、同じような状況が起こらない様に…」という点では、さもありなんといったところでしょうか(苦笑。

ベース問題、遊技機価格問題等と併せ、着々とディフェンスを固める日工組に対し、未だに「無償交換を!」と入り口に立ち止まったまま声高に叫び続ける全日…
いや、言わざるを得ないのはわかるけど、毎週のように起こる未承認変更事案や、では、本当に「くぎの問題」に対して現場はいかに対応していけばいいのか等々、同時進行で進めなければならない事が山ほどあると思うのですけどね…
既に「対ホールのターン」に入っているのですから…

このエントリーは3月1日の深夜に書いてます。
昨日は、シークエンスのモンチッチャイこと、故三浦社長のお別れの会がありました。
呑み仲間だったのですが、彼がいましゃべることができたなら、なんて言うのかな?って思いながら献杯してました。
明日、3月2日には、撤去・回収リスト第2弾が発射されると聞いていますが、第1弾のリスト掲載機種の撤去・回収がなかなか進まない(進めようとしない)中、全日執行部はどういった舵取りをして行くのか?
注目したいと思います。