300万の価値

牙狼 月虹 の中古価格が300万円を超えて市場展開されておりますが、お盆前に予算取ってかき集めていたのが関東ですとガーデングループさんとマタハリーグループさんが代表格といったところでしょうか。
マタハリーさんは遊技機購入に関して発注決定の遅さが各メーカーの担当君をやきもきさせるので有名なのですが、店舗展開が商業ビルのテナント中心でコロナ禍の影響を大きく被ったという事もあり、ことさらここ1年は遊技機購入予算を大幅に抑えこみ、見た目にもタイトな営業。当然、機歴を最重要視するSANSEI R&D の遊技機を継続購入するわけもなく牙狼の立ち上がり時には横浜の旗艦店にして割り当ては6台!上野に至ってはゼロ。
すわッイチだいじ!と、数億円の予算を緊急計上することとなりました。
では、そのお得意様思いのSANSEI R&D さんの販売の流れってどーなってるの?と、申しますと…
基本としては
リリース機種1店舗購入台数÷販売台数(各拠点毎の販売台数)= 購入シェア
で、この“購入シェア”に応じて各店舗へ次機種の振り分け台数が決まり、で、次機種は…といった流れ。
例えば、東京拠点で1000台の販売予定の機種があった場合、この機械を3台購入したとします。

P新鬼武者

機種概要でのワシのコメント
「新鬼武者といえばこれまではオッケー/フィールズからのリリースであったわけ
だが当機は平和から。このあたりの経緯はあまり興味が無いので詮索しないが、
ベルセルク無双、桜花忍法帳、あぶない刑事、そして新鬼武者と、新基準Rush系
も当機で4型式揃うということで、島内の一角を構築可能なラインナップは揃ったの
かなと。敬遠されがちだったRush系も徐々に遊技動機の向上もみられる中で、
1種2種スピード系に偏りがちなラインナップにあって、仕様のバラエティ感、訴求と
いう点でここいらあたりで系統を固めて提供するのも一考。」
コメント通り、あぶない刑事で1000円/16回台、当機で1000円/17回台の初週運用。ベルセルク無双も1000円/17回台での通常運用ということで
各2~3台×3機種 ± 桜花忍法帳で小当りRush半島構成がある程度見えたかなと。
ただし、ヘソ1個賞球のベース下限は各ホールで違うと思いますので、なんにしろ慎重な運用をお願いしたいなと。
データソース更新、初週数値入力後の償却・中古価格シミュを添付致します。

Pモモキュンソード閃撃

機種概要でのワシのコメント
「1種2種時短無し系は供給過多。
出玉スピード競争ならば韋駄天主流の中であえて設置1年経過のモモキュンへの
着席動機は薄い。若干の演出変更から前身機未導入なら…とも思えるが、
しかしながら本体購入では償却も覚束ない。
せっかくモモキュンのコンテンツとしての安定化への1歩と見ていただけに
このタイミングでのスペック追加は残念。」
と、散々な書き方をしてスミマセン(汗
ここのところの西陣、ダイイチ、豊丸、高尾といった古参メーカーの不振が心配で、ついつい厳しく見てしまう。
当機。ワシの予想以上の初動でなにより。また、初週からベース15の運用ってことで償却も楽勝…
前身のモモキュンMCよりはるかに向上したOUT効率にも少々驚いております。
演出振り分けやリーチバランスを前進機とは大分変えてきたって事で勉強不足でした。
ソースデータ更新、初週数値入力後の償却・中古価格シミュを添付致します。

P火曜サスペンス劇場3

機種概要でのワシのコメント
「この類が実は版権料の高い部類のコンテンツになります。
何れにしろ、尖っているわけでは無いのに甘めのスペックは
コンテンツから遊技対象ユーザーの親和性を高めようとしてのものと好意的に
受け取れるわけではあるが、では、どれほどの営業貢献が見込めるのか?
となると話は別。甘めのヘソ賞球1個仕様といえば直近ではタロウ2が思い
浮かぶわけだが、ヘソ1個で1000円16回を下回る様な営業でこの程度の
射幸性とコンテンツ、価格では手を出せないのが正直なところ。
希少な銀座真焔枠は他機種で使いたいのが本音。」
シミュ上でも初週実数でも、やっぱり償却できない機械ということで確定。
1台/軒 チョイチョイ程度の導入状況が救いではありますが、ここのところのSAMMYさんは回胴もパチも甘い仕様が多くて困る。
狙いすぎ…

PF機動戦士ガンダムUC

機種概要でのワシのコメント
「319型式時代以降、ガンダム LASTSHOOTING 5,300軒、Zガンダム 5,700軒、
逆襲のシャア 5,900軒といった導入推移にして、今回も販売目標から眺めれば
5,000軒超えの設置状況が予想され… 果たしてどこまでホールを支えて
くれることやら… 初動はいいんです いつもガンダムの初動は・・・
今回は導入前、導入開始後のテレビCMへ●億円を投入しての販売促進&
稼働支援と言う事で、さて、「見せてもらおうか、転落小当りの性能とやらを」!!
右に出玉を寄せたとはいえ、問題は通常単発&時短無しのカス当り40%。
超ロングリーチでやっと当ったカス当りの印象は右にも勝るほど強烈で…」
コメント通り、やっぱり初動は良いですね(苦笑
工房へUP後、SANKYOの中の方から「当社的には最大案件ですから」とクギを差されましたのでメーカー販売推移を“S”へ修正。
ソースデータ更新、初週の数値入力後の償却・中古価格シミュを添付致します。
初動はいつもいいんだよね…初動は。。。

Pあぶない刑事

機種概要でのワシのコメント
「肖像権を含め、このテのコンテンツの版権料は高額になりがちなのだが、
さて、それが稼働等にそのまま反映されてきたか?というところに版権遊技機の
難しさを感じる。仕様的には同社製先行ベルセルク無双系の新解釈基準対応+
遊タイムのフル装備。且つ、従来の突破型ではなくよりわかりやすい小当りRushと
新解釈基準ならではのスピード感が売り。
特1通常当りにも時短100回+500発分の持ち玉ならばギリギリ許せるところ。
慶次/蓮の枠なら、199の慶次よりコッチで使いたいなと。」
当機の営業時に、既に 慶次漆黒 のリユースや デビルマン の射幸性を喧伝しつつ忖度を匂わせて購買を迫っていたので
もう少し販売台数が伸びると見込んでの「A」評価としましたが、販売結果は2台/軒を下回りそうですので「B」評価が妥当。
シミュ以上に小当りRushを含む“いわゆるBA値”が伸びず(350程度)、非常に辛い初動が災いしている感じです。
メーカー販売力評価を修正、ソースデータ更新、初週数値入力後の償却・中古価格シミュを添付致します。

P世界でいちばん強くなりたい!

機種概要でのワシのコメント
「巨人の星、当機と、‘5,200台’という販売計画台数は何を根拠に策定
してきているのかが明確ではないが、冷静に見れば、次機種キャプ翼の
導入実績が勝負どころ(ナンノ?。コンテンツは2017年に藤商事からリリースされ、
3,300軒余(5,000台)の実績に近い当機の販売計画。仕様的には流行りモノ。
プロレスモチーフだけに「1,2,3!」は使いドコロではあるが、いかんせん、
右の中心(84%)がT1Y 200発では先行の199速い系に比しても物足りず。
況してや左単発も300発ではマトモなら手は挙げ辛いのではあるのだが…」
辛目の仕様ってのもありはっきり言って導入後の稼働状況にまったく期待してませんでした。
が、ワシ的には予想外の滑り出し。まぁ、1.7台/軒 程度の設置概況ですから本性は見えませんが、
一先ずの新台効果といったところでしょうか。忖度案件でもあり、このまま早期回収からの売却路線となりそうです。
ソースデータ更新、初週実績入力後の償却・中古価格シミュを添付致します。

P暴れん坊将軍 双撃

機種概要のワシのコメント
「大当たりの出玉をしっかり持てて、時短付き。
とはいえシミュ上では目鼻も立ちやすく、遊技時間の延伸が見込める
お盆期間前導入と、ある程度の導入要件は満たしているのかなと。
推奨中の‘脱・海物語’を標榜するのであれば視野に入る仕様でもある。
out効率が若干低いのが気になる点ではあるが、遊技ターゲット的には
控えめの射幸性がかえってノンビリしていて良いのかなw
明け方まで起きているよーな若年層は意外に暴れん坊将軍を知っている
ってのはちょっとしたマメ知識。」
販売予定台数(10,000台)と販売限度台数(5,900台)の乖離が大きく、遊技ターゲットの高齢層が五輪期間&感染者数上昇&年金前と、マイナス要因が重なり
若年層に響くわけも無く同時期導入機種群の中では火曜サスペンス劇場3とドッコイドッコイの最低の立ち上がり。
今週はソースデータの更新もありましたので、初週の運用数値を入力した償却・中古価格予測のページを添付します。
年末の中古市場ではイイ仕事を当機には期待しておきます。

再始動致します

コラムの最終が2018年末からですから2年半以上当サイトは稼働していなかったわけですな(滝汗
この間、某小規模ホール法人にかかりっきりになっておりまして、コラム書いちゃうと内部情報になってしまいそうでなんだかココへ書き辛くなったのが1つ。
この2018年くらいから、ホール環境における「くぎ調整」のありかたについて、様々な制約が強くなってきたのと、メーカーからも新たな金型の投入が減り、ゲージ構成に関してほぼ定型化され、また、大当たり右打ちの遊技フローが圧倒的となりBA値、T1Y値への調整干渉の余地が無くなりゲージ構成に大きな変化が見られなくなった=S値、BYmin値の調整が主だったものとなり、ワシみたいな者が関与しなくとも営業に大きな支障は出ない状況となったのが1つ。
更新しなきゃしなきゃと思ってはいましたが、昨年来のコロナ禍で心が折れていたというのも1つ。
だって、昨年5月の休業期間以降ほぼ1年間、特に昨年末から春先くらいまでは打てども打てどもなーんも響かない日々が続き…
ワシ、この業界に入って35年以上になるのですが、この間、色々な事があった中で、ここまで酷かった事って無かった。。。
もちろん、旧規則機問題や使い物にならない6号機問題が重なったからってのもあって、初めて心が折れた。

ページ